老舗水族館の"崖っぷち"経営学 | |
神戸市立須磨海浜水族園 経営企画室長 小 林 弘 嗣 |
は じ め に |
皆さん、こんにちは。皆さんは入社3年目と伺っています。講演テーマを「老舗水族館の"崖っぷち"経営学」としていますが、キャリア3年の皆さんがこれから飛躍していく、まさにジャンプアップしてもらえるような内容をお伝えし、ひとつでも持ち帰って会社の中で活かしてもらえたら嬉しいです。 |
|
私はコンサルタント暦16年です。今回の講演テーマである経営だけではなく、過去にはまちづくり、地域計画、都市計画、集客施設計画をしてきました。例えば道の駅、田舎町の地域活性のための都市計画です。 |
|
水族館の使命 |
この水族館は非常に歴史があり、1897年和田岬に和楽園として開園。このとき日本で初めて水循環水槽を設置しました。 |
|
職員は公務員ですか? |
この水族館は神戸市立の施設なので、しばしば「職員は公務員ですか?」と問われますが実はそうではありません。建物は神戸市所有ですが、運営は民間です。先ほどPPPの話で紹介したように、公設民営という形態で行政が建物、民間が運営という形をとっており、5年前に指定管理者制度により民営化しました。当時、水族館を民間で運営するのは須磨が初めてで、そのため水族館業界から公共の水族館を民営化することに対し批判もありました。 |
"崖っぷち"からのスタート!! |
ここで1957年の旧須磨水族館の時代以降の集客の推移グラフを紹介します。開園当初100万人を上下しながら推移し、真ん中での昭和62年で落ち込みが見られますが、これが建替時期です。そして新しくなった時にグラフが跳ね上がり240万人の来場がありました。 |
フェーズ1「館の時代」は、1957年以降の水族館はいわゆる箱型の水族館でした。 |
|
「スマスイ」の魅力づくりに向けて |
イルカふれあいプールやアザラシふれあいプールは「もっと生物を身近に触れ合いたい」というお客様から要望をいただき、直接触れられる場を設けました。これにより生物とお客様の距離感を縮めるようにしました。 |
魚(うお)ガール?! |
こういう取り組みは経験がないと企画できない面もあります。技術的に難しかったり、質が高くないとできないこともあります。だからといって若手スタッフが何もしてないわけではありません。皆さんは3年目の社員と聞いていますが、うちの若手スタッフもがんばっているので、その事例を紹介したいと思います。 |
お伝えしたいことは3つだけ |
皆さんに何か残したいと思っていますので、最後に3つのことを伝えたいと思います。 |
|
プロフィール
|