神鋼環境ソリューション モンゴル交流の軌跡

当ユニオンが1999年からモンゴル国との交流を始めて、
15年目となります。
ここでは、当ユニオンとモンゴル国との交流の軌跡について紹介します。



 

1995年
1月17日
阪神淡路大震災発生。阪神間は甚大な被害を受ける。その際に、海外から真っ先に支援の手を差し伸べてくれた国がモンゴルであった。毛布2100枚、手袋500組、その他の支援物資を、プレブドルジ副首相(当時)が政府特別機にて輸送し提供してくれた。副首相は、関西空港で支援物資の引渡しが済むと、「長居をしてご迷惑を掛けたくない」と、僅か90分だけの日本滞在で機上の人となった。

 

1996年
1月〜6月
モンゴル北部で大規模な森林火災が発生し、約230万haという広大な森林が失われ自然が破壊された。
 
1996年末〜1997年初頭
モンゴルで大規模な雪害が発生し、約70万頭もの家畜が死に、遊牧をしている多くの国民の財産が失われた。

 

1999年
5月29日
環境問題をメインテーマに取り上げ、20代の一般組合員を対象とした「スキルアップセミナー99」を開催。
講師である兵庫県環境局の小林悦夫局長(当時)より、これからの組合は海外に目を向け「環境」に対して考え行動する組合へ変革していくことが重要であるという助言を頂く。また兵庫県が行っている「モンゴル森林再生プロジェクト」についての話が紹介され、これに合わせた民間交流促進の重要性についての話を伺う。
 
1999年〜2002年
モンゴルのマンホールチルドレンへの支援を行なっているNGOアジア・アフリカ環境協力センターの活動に参画し、ウランバートル赤十字を窓口とした支援活動を実施。また馬頭琴、ホーミーなどのモンゴル民族音楽を中心としたチャリティコンサートを神戸市内で開催するなど文化交流活動を開始。

 

2001年
7月28日
兵庫県但東町(現在は豊岡市)にある日本・モンゴル民族博物館金津館長を講師として招き、播磨製作所の青年部を対象とした、スキルアップセミナー「播磨」2001を開催。「地方から世界を視る」と題した講演の中で、今後のモンゴル交流活動に対する様々なアドバイスを受ける。
 
10月2日
東京支社の30代の一般組合員を対象とした、パワーアップセミナー東京2001を開催。外務省アジア大洋州局中国課モンゴル班の藁谷課長補佐(当時)による、講演「日本とモンゴルの交流〜私とモンゴルの出会いを通じて〜」が行われた。

 

2002年
12月17日〜22日
これまでのモンゴル交流活動を見直し、新しい交流の方向性を検討するため、井上事務局長(当時)がモンゴルを訪問。金津館長から紹介されたデムベレル博士と協議を行うとともに、オブス県マルチン郡を訪問し視察を行なった。
この視察および検討の結果、オブス県マルチン郡との交流を行い、本を贈呈する活動をモンゴル交流の今後の柱とする方向性が決定された。

 

2003年
5月
第1次図書贈呈団派遣の準備を進めてきたが、アジア地域でのSARS(重症急性呼吸器症候群)拡大による海外渡航自粛により一年間の延期を余儀なくされた。
 
2003年〜2006年
兵庫県が行うモンゴル森林再生プロジェクトの現地視察と体験植樹を目的とした「モンゴル植樹体験・交流ツアー」(財団法人ひょうご環境創造協会主催)に参加しながらモンゴル交流を継続。

 

2004年
5月29日〜6月5日
新しい交流の始まりとなる「第1次図書贈呈団」として、井上団長をはじめ、松原、山口、棚橋、黒田、冷水の6名がオブス県マルチン郡を訪問した。贈呈団は、贈呈する図書を直接手渡しすると共に、日本文化の紹介やバレーボールの指導などを通じて、マルチン郡の方々と交流を深めた。

 

2007年
4月29日〜5月16日
六間道商店街(神戸市長田区)のフリーマーケットに青年部が中心となり出店。売上金113,554円を第2次図書贈呈団の図書購入資金の一部として充当した。
       

 

  5月28日〜6月5日
「第2次図書贈呈団」として、大野団長、黒岡、坂本、永野、角尾、岡田の6名が、オブス県マルチン郡を訪問。また、エルデネット市にある児童施設「エネレル子どもセンター」を訪問し、子どもたちとの交流を行った。
       

 

  10月31日
世界気象機構(WMO)ニューヨーク事務所長(元駐日モンゴル国大使、元モンゴル国環境大臣)のザンバ・バドジャルガル博士を講師に迎え、ワークショップ「Think Globally Act Locally 環境について考えよう」を開催。バドジャルガル博士はオブス県出身でマルチン郡との交流に対して高い評価と今後の応援を約束してくれた。
       

 

  12月7日
第1次図書贈呈団のメンバーの一人であった冷水真吾くんが、不慮の事故により若干27歳でその生涯を終える。

 

2008年
6月21日〜26日
冷水真吾くんのご両親より、マルチン郡の子どもたちへのバレーボール寄贈の申し入れがあり、関谷執行委員長(当時)と藤崎人事労政部主任部員(当時)の2名がマルチン郡を訪問し、バレーボールの贈呈を行なった。その際、冷水くんの第1次図書贈呈団におけるバレーボールを通じた交流と、今回のご両親からのボールの寄贈に対し、マルチン郡小中学校教育委員会よりご両親に対して感謝状が贈られた。
       

 

  6月26日〜30日
全神戸製鋼所労働組合連合会の坂本会長(当時)が、モンゴルとの交流活動の神鋼連合全体への展開の可能性や、兵庫県が行っている森林再生プロジェクトの視察のためモンゴルを訪問。当労組より関谷、大野が同行し、ウランバートル近郊の育苗場や森林再生センターなどを視察するとともに、在モンゴル国日本大使館の市橋特命全権大使(当時)への表敬訪問を行なった。

 

2010年
3月27日
「冷たい水の流れがつなぐモンゴル 〜モンゴル文化との交流&企画展〜」を開催。基調講演として駐日モンゴル国特命全権大使のレンツェンドー・ジグジッド閣下による講演が行われた。あわせて、マルチン郡の子どもたちが描いた絵画の展示や、モンゴル人写真家ガンゾリグ氏の写真展示、民族衣装などの資料の展示が行われた。
       

 

  5月15日〜24日
東遊園(神戸市中央区)のフリーマーケットに青年部が中心になり出店。売上金を第3次図書贈呈団の図書購入資金の一部に充当した。
     

 

  5月27日〜6月4日
「第3次図書贈呈団」として、大野団長、川端、福井、東田、神地の5名が参加。今回初めて神鋼鋼線工業労働組合からも東、近藤、野井の3名が参加した。また冷水くんのご両親も同行し、そのサポート役としての人事労政部福留主任部員を含め、総勢11名でマルチン郡を訪問した。今回は、贈呈式に合わせて関谷前執行委員長から末永く続く友好の証として寄贈された「友好のモニュメント」の除幕式が執り行われた。マルチン郡のT.ツェンデスレン郡長からは、これまでの交流で贈呈された図書を収蔵している図書室を「冷水真吾記念図書室」と命名し、郡民の皆で大切に使うことが告げられた。

 

2011年
3月21日

故冷水真吾くんのご両親より、マルチン郡の子どもたちにバレーボールを通じた育成を願う思いを込めて、バレーボール用ネットの寄贈申し入れがあり、関谷前委員長がマルチン郡を訪問し贈呈を行なった。その際、これまでの交流に感謝する証として、マルチン郡として外国人初の授章となる「名誉市民証」が関谷前委員長に授与された。また、東日本大震災へのお見舞いと、マルチン郡の行政、学校、幼稚園などで募った534名からの義援金46万トゥグルク(約31,000円)、子どもたちが描いた応援メッセージの絵を預かった。
(この義援金は日本円に換金の上、神戸新聞社厚生事業団に寄付しました。)

 

2012年
2月1日〜29日
(財)兵庫県勤労福祉協会兵庫県中央労働センターからの提案により、「大好きなモンゴル展」が同センターで開催され、神鋼環境ソリューション労働組合のモンゴルとの交流の軌跡について写真を中心に紹介した。また、2月12日(日)には同センターが主催する「大好きなモンゴル展特別イベント『もっとモンゴルが好きになる日曜日』」が開催され、延べ約500名の多くの一般市民の方々が参加された。
       

 

  11月25日
神戸メリケンパークのフリーマーケットに青年部と若手ユニオン会員が中心になり出店。売上金11,000円については、第4次図書贈呈団の図書購入資金に充当する。
     

 

  11月13日〜12月2日
尼崎市兵庫県立尼崎青少年創造劇場(ピッコロシアター)にて同会場主催の「写真と絵で楽しむ『モンゴル展』」が開催され、モンゴルの風景を撮影した写真パネルや第1次〜第3次図書贈呈団の活動等のパネルを展示し、当ユニオンのモンゴルとの交流を、多くの一般の方に紹介できる機会となった。また、12月1日には、同会場が主催する「白い馬の物語」が開催され、一般の方々や当ユニオン関係者を含め約350名の方が参加した。
       

 

  12月21日〜12月24日
2013年3月開催予定の「第2回大好きなモンゴル展」と同6月に派遣予定の「第4次図書贈呈団」の実施に向けた打ち合わせを行うため、川端執行委員長と三枝事務局長がモンゴル国ウランバートル市を訪問し、私たちの交流活動のモンゴル側窓口であるモンゴル人文大学教授デムベレル博士および在ウランバートル市マルチン郡地域協議会会長バト・エルデネ氏と会談を行い、今後の交流事業の進め方について意見交換を行った。
翌23日には、2012年8月に就任したアルタンホヤグ首相(マルチン郡出身)の補佐官であるスフブヤン氏との面会が実現し、これまでの交流についての報告を行うとともに、補佐官からはモンゴル国政府としてこの交流活動に対して最大の賛辞を贈るとともに全面的に協力をしたいとの激励をいただくことができた。

 

2013年
3月1日〜31日  
(財)兵庫県勤労福祉協会兵庫県中央労働センター主催の「第2回大好きなモンゴル展」が同センターで開催され、神鋼環境ソリューション労働組合のモンゴルとの交流の軌跡について写真を中心に紹介した。また、3月10日(日)にはモンゴル国首相補佐官G.スヘブヤン氏を団長としたモンゴル国オブス県マルチン郡教育施設視察団9名を特別ゲストに迎えて、「第2回大好きなモンゴル展特別イベント」が開催され、多くの一般市民の方を含め、延べ約200名を超える方々が参加された。
       

 

  5月28日〜6月4日
「第4次図書贈呈交流団」として、三枝団長、細谷、内田、藤澤、薫、小野田
の6名が参加。前回に引き続き神鋼鋼線工業労働組合からも丸山、山田の
2名を含め、総勢8名でマルチン郡を訪問した。今回は、マルチン郡への図
書贈呈の他に、オブス県知事と県議長への表敬訪問を行った。また、3月に
マルチン郡教育施設団来日時に訪問した小・中・高等学校の紹介パネルを
持参し、オブス県の各郡で移動展示されることになった。
       

 

  11月5日〜18日
(財)兵庫県国際交流協会の「平成25年度ひょうご海外研修員受入事業」として、モンゴル国オブス県の音楽教師2名が児童音楽教育の研修のために来日。研修の合間を縫って、11月13日(水)にはモンゴル民族音楽ミニコンサートを開催し、モンゴル国との交流を深めた。