第6期の終盤に向けて一球入魂!
神鋼環境ソリューション労働組合  
執行委員長 川端  健


 ご安全に! 神鋼環境ソリューション労働組合第6期の活動も残りわずかとなりました。今期の当初、私は「神鋼環境ソリューションが『社会から求められていること、やるべきこと、できること、やりたいことは何か?』ということを常に考えながら取り組んでいくことが大切であり、『何のために・・・誰のためにやっているのか』といったところに拘りながら、活動の『心』の部分をしっかりと受け継ぎ、さらなる活動内容の充実に向けて取り組んでいきたい」と話させていただきました。
 しかし、この1年8カ月間、いったい何ができたのか? 活動の「心」の部分は引き継げられているか?など、自問自答する日々が続きました。それは、今現在も同じです。
 労働組合としてやるべきことは何なのか? 労働組合の存在意義は何なのか?は、私をはじめ、執行部メンバーで必死に考えていかなければなりませんが、それだけではなく、組合員の皆さん一人ひとりの声を拾い上げなければなりません。従い、その職場の代表者であるユニオン委員さんと対話する場を設け、皆さんの意見を取り入れながら、一度整理したうえで、今後の活動を展開していきたいと思っていました。そのような経緯で昨年12月6日にユニオン委員研修会を開催することになりました。
 まずは、組合の諸活動に対する座談会。会社との交渉や安全衛生への取り組み、組合独自の活動などについて、ユニオン委員の皆さんと話し合い、執行部に対する要望や叱咤激励など、多くの忌憚のないご意見をいただくことができました。
 次に、播磨製作所安全記念式典への参加。2007年12月7日に故冷水真吾さんが亡くなられた重大災害から6年が経過しました。この式典は、6年前の重大事故を風化させることなく、後世に語り継ぎ、二度と同じ過ちを発生させないために毎年播磨製作所で執り行われているものです。播磨メンバーはもちろん、播磨以外のメンバーも重大災害がもたらす悲痛さや安全で健康な職場の重要さなどを改めて胸に刻み込んだのではないかと思います。
 最後にオープンハウス。講師として我々がモンゴルとの交流で大変お世話になっているS.デムベレル博士に講演をいただくことができました。デムベレル博士は故冷水真吾さんの七回忌のために、モンゴル国から来日されました。
 当ユニオンが2004年から取り組んできたモンゴル国オブス県マルチン郡の小中学校に対する図書贈呈活動とバレーボールなどを通じた現地の子どもたちとの交流活動。その後、2007年、2010年、2013年と図書贈呈交流団がオブス県を訪問し、着実にモンゴルとの交流が定着し発展してきました。また、第3次からは神鋼鋼線工業労働組合からも参加いただき、交流の輪はさらに大きく広がっています。
 参加した若者たちが、言葉では表すことのできない、無形の宝物を得ながら「人」として成長していくモンゴルとの交流。この交流がここまで発展してきたのは、マルチン郡の出身で、モンゴルと日本の交流に人生を捧げられてきたデムベレル博士が、モンゴル側のカウンターパートとして支援いただいているからこそです。講演では、デムベレル博士が日本と関わるようになった経緯や、その生い立ちから現在に至るまでの壮絶な半生を語っていただくことができました。参加者からは日本に生まれたことが如何に恵まれた環境であるかなど、それぞれが自身の半生と比較し、まだまだ頑張らなければならないということを痛感したことと思います。
 いずれにしても、第6期初めてのユニオン委員研修会でしたが、参加者と執行部にとって、非常に有意義な一日となりました。この度、わざわざモンゴル国から駆け付けていただいたデムベレル博士、平日開催となったにも関わらず、業務多忙の中、参加いただいたユニオン委員の皆さん、そして、今回のユニオン委員研修会にご協力いただいた今中所長をはじめ播磨製作所の皆さんに感謝致します。
 第6期も残りわずかですが、次期に繋げていくためにも、一つひとつ「一球入魂」の「心」を込めた活動を展開して参ります。執行部一丸となって頑張っていきますので、引き続きご支援の方、よろしくお願い致します。

以上