神鋼環境ソリューション労働組合と神鋼鋼線工業労働組合の皆さんによる、第4次図書贈呈交流団報告書の発刊にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
私たちの交流活動は、今年で14年目に入りました。関係各位のご協力によりここまで継続発展し良い交流関係ができたことを、大変うれしく思っています。5月末から6月にかけて両組合の若者たち8名がモンゴル国オブス県マルチン郡を訪問しました。皆さんの訪問は今回で4回目となりましたが、今回も子どもたちの心身ともの成長のため、図書の贈呈や、スポーツ用品などの贈呈を行ってくれました。滞在中は、現地の子どもたちや教職員とのスポーツでの交流や、絵画や写真の展示、そして文化を越えた懇談など、限られた時間の中ではありますが、回を重ねるごとに友好の絆は深まっていると思います。そして今回も、モンゴル国西部に位置するオブス湖やヒャラガス湖、その周辺にある砂丘や草原、森林など美しい自然を体験していただきモンゴルの地方の暮らしに触れていただけたと思っています。もちろんお互い自由に話しをすることはできませんが、お互いの心と心で十分理解し合えていることは間違いないと思います。こうしたことからマルチン郡の人々は、皆さんの訪問をいつも心から楽しみに待ち続けております。
皆さん方が3年に一度、モンゴルを訪問してくれるのに加えて、新しい交流活動も始まってきました。2012年2月に、神戸市内で「第1回大好きなモンゴル展」が開催されました。この展示会では、マルチン郡を訪問した際の写真や、マルチン郡の子どもたちが描いた絵画が展示されました。そして、2013年3月には「第2回大好きなモンゴル展」が開催されましたが、これに合わせてマルチン郡の先生方も来日し、日本の小・中・高等学校を訪問し、教育施設や設備、教材、環境、また教育への取り組み状況を視察することができました。このことをマルチン郡民はもちろんのこと、オブス県民が心から感謝しております。
この新しい交流活動がさらに深いものとなり、今年の秋には、兵庫県国際交流協会、神戸市教育委員会などの協力によりオブス県の音楽教師2名を児童音楽教育の研修のために訪日させることが決定しました。
第4次図書贈呈交流団の皆さんがオブス県を訪問した際も、ツェンデスレン県知事やチメデ県民会会長との会談では「教育」が大きなテーマとなりました。そしてこの交流活動が引き続き発展し、関係性が広がりゆくことを心から祈念するとともに、日本の皆さんへの感謝の言葉が述べられていました。
この交流活動を私と一緒に始めた関谷さん、第1次モンゴル図書贈呈団長の井上さん、神鋼環境ソリューション労働組合前執行委員長の大野さん、川端執行委員長、三枝事務局長、そして神鋼鋼線工業労働組合の皆さまなど、関係者の方々に感謝し、皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。また、第1次訪問メンバーの一人、 冷水真吾君のお父さん冷水覚様、お母さん美代子様のご健康とご長寿をお祈り申し上げます。 |