青年たちの育成の機会を
与えてくれたことに感謝
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神鋼鋼線工業労働組合 執行委員長  
浦 ア 時 成


 神鋼環境ソリューション労働組合(以下、SKS労組)が行っている「モンゴル図書贈呈交流団」派遣の同行に至った経緯について触れ、応援とお礼の言葉とします。
 SKS労組と当労働組合は、神戸製鋼所労働組合に集う兄弟組合として長い付き合いであり、その中でも前執行委員長である大野 公一氏とは書記長時代からの付き合いでした。大野氏は見た目は無骨ですが、心温かい人柄を尊敬しています。
 SKS労組がモンゴルへの支援活動を始めたきっかけは、「阪神・淡路大震災」と聞きました。当時、支援物資を持って一番に駆けつけてくれたのがモンゴル国で、当時の副首相が毛布などの支援物資を専用機に積み込み、関空まで来られましたが、自分が飛行機から降りると復興の妨げになると判断し、支援物資のみを降ろして、そのままモンゴル国へ帰国されました。この心遣いや行動に感動した兵庫県が、植林を通じてモンゴル国へ恩返しを始め、労働組合としても"何かできないか"の検討が始まりました。そして、民間ボランティア団体の支援活動である援助物資を送る活動を経て、「自分たちが無理をせず、心の通った活動の継続を」を合言葉として、現在の図書贈呈交流団の結成となったと聞いています。
 様々な人脈の繋がりと支援があり、また、約500名規模の労働組合が3年に一度の活動とは言え、この活動の内容は素晴らしいものであり、私自身が共感しました。さらに、支援の輪を広げようとされていた中で当労組へも誘いがあり、我々としては、その活動の応援として、また一方では青年婦人部リーダー育成の場として活用したいとの目的もあって、3年前から参画し、今回で2回目の派遣となりました。
 日本という国では環境が豊かになり過ぎて"当たり前のことが当たり前にできる"このことの幸せを感じきれない人が多くなってきています。厳しい環境の中で貧しくも逞しく生活している人々と衣・食・住を共にするこの交流は、貴重な体験として数多くのことを学ぶことができる機会であると思っています。特に帰国後、家族や知人、地域社会の様々の分野の働きに助けられて今の暮らしがあることの"気付き"となり、何の不自由さも無く暮らせている現状に感謝することができるのではないかと思っています。
 また、3年前に派遣・同行した当労組の3名が、共助の精神を基に組合活動や職場のリーダーとして頑張っている姿を見ると、この活動に参加して良かったと思っています。今回参加した丸山と山田の2名も、それぞれがリーダーとして成長すること、そして、この活動の支援の輪がさらに広がることを願っています。
 こうした機会を与えてくれたSKS労組の皆さんに感謝しています。
 頑張れ ! 神鋼環境ソリューション労働組合 !