次の10年に向け
着実に歩き出したモンゴルとの交流
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神鋼環境ソリューション労働組合      
執行委員長 川 端   健


 私たち神鋼環境ソリューション労働組合がモンゴルとの交流を開始して、今年で14年目に入りました。「一方的な支援ではなく、心の通う交流を!」を合い言葉に開始した私たちの活動は、その後、3次にわたるオブス県マルチン郡への図書贈呈団派遣、両国での子供の絵画展などの開催、念願であった「冷水真吾記念図書室」の開設、そして昨年はモンゴル側のカウンターパートであるデムベレル博士を迎えて開催した「第1回大好きなモンゴル展」等々、様々なイベントを通じて交流の輪を大きく広げることができました。
 そして第2回目となる今回は、写真展「草原をかける交流と絆」をマルチン郡の子ども絵画展併催により開催すると共に、3月10日には、モンゴル国首相補佐官であるスヘブヤン氏を団長として、交流先であるオブス県マルチン郡の教職員3名を含む9名による教育施設視察団を迎えて交流フォーラムを開催することができました。
 特に団長であるスヘブヤン補佐官におかれましては、急な公務のご都合で出発が遅れ、フォーラム開催日の朝、関西国際空港に到着されそのまま会場に駆けつけてくださいました。心から感謝申し上げたいと思います。
 小さな労働組合が始めた小さな活動が、14年たった今、日本とモンゴル両国の多くの方々の応援により、交流の輪を着実に広げつつあると言えます。
 この5月には第4次図書贈呈団を派遣します。今回の交流フォーラムにより、今まで以上に「人」と「人」が心を通わせ合える交流が行われると私は確信します。今回は若手メンバーを中心に派遣する予定ですが、参加するメンバーが心に刻み込まれる無形の財産を持ち帰ってくること、人間としての深みを付けてくること、そして何より、更なるモンゴルと日本との交流発展に繋がることを願っています。
 最後に、昨年に引き続き「第2回大好きなモンゴル展」を開催することができましたことは、関係各位の様々な形でのご協力、ご支援があってこそだと思います。兵庫県中央労働センター、そして後援・協力団体の皆さま方に心から感謝申し上げ、本報告書発行にあたっての御礼のご挨拶とさせて頂きます。