あいゆう会総会 健康講座
「心も体も健康に!」
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NPO法人 生涯学習サポート兵庫  
理事長 山 崎 清 治


 我々、NPO法人「生涯学習サポート兵庫」は、「遊び」をテーマに活動しています。
 「遊び」とは本来、子どもから大人まで「ドキドキ・ワクワク」し、誰でも楽しむことができるものです。本日は、子どもから大人まで楽しむことのできる遊びを披露します。


遊び心

 子どもと大人の決定的な違いは何か? 子どもというのはできないことに直面するとできるようになるまで挑戦し、その挑戦している自分を楽しむことができます。
 大人になると、できないことに対して諦めたり、遠慮したりして、自分ができることを探してしまうようになります。
 例を挙げると、大人が子どもに対してプレゼントする時、子どもが遊べる玩具を選んでしまいます。しかし、子どもにとって簡単にできる玩具は、つまらないものとなってしまいます。また、「だるまさんがころんだ」という遊びは、動かなければ捕まらないところを、子どもたちは敢えて動いていくのです。
 「遊び」というのは、できないからこそ面白いんです。「遊び心」とは、できないことに挑戦する自分を楽しむことです。大人は結果ばかりを追い求めて「遊び心」がなくなっています。大人も遊び心をもって生活することが大切です。


日本の教育とイギリスの教育の違い

 日本とイギリスでは、足し算の穴埋めの問題は次のように出題されます。
[問題例]
@ 4+6=□ (日本)
  →(答え)4+6=10
A □+□=10 (イギリス)
  →(答え)8+2=10,5.5+4.5=10,
       −5+15=10,など無限にある。

 @の場合、□に入る数字は10の一つだけです。一方、Aでは、□に入る数字は整数、小数点、マイナス、分数なども使用して無限に考えられます。Aのように自分の中で探究心を求め続けていくことが大切になります。



脳トレーニング=コミュニケーション

 「遊び心」を持つことで、脳が活性化されます。
  本日、みなさんと一緒に「遊び」を行いましたが、脳トレーニングの最も効果的な方法は、人とコミュニケーションをとることです。現在、段々と世の中は便利になってきていますが、それとは対照的に、コミュニケーションは段々と減ってきています。コミュニケーションとは、他人の価値観を認め、素直に受け入れ、そして、自らの価値観を相手に伝えることです。新しい価値観を認めることが大切になります。
  地域でボランティア活動をしている方々は、とても元気であり、健康的です。それは、地域の方々と積極的にコミュニケーションをとることによって、脳が活性化され、頭が柔軟になり、心も体も健康的になっているからです。コミュニケーションをとらなくなると、頭を使わなくなって、体調のバランスまで崩れてくるものです。
  コミュニケーションをとることは大切なことであり、心や体の健康を保つ秘訣になります。どうかみなさんも、たくさんコミュニケーションをとって、健康に長生きをされることを心から願っています。
(文責:角尾 隆)


講座で行った遊び(注:名称は勝手に作っています。)

@ 名称:グー・チョキ・パー ジャンケン
【ステップ1】

まずは右手だけを使用し、グー・チョキ・パーと連続で出し続ける。


【ステップ2】
次に両手を使用する。左手はグー・チョキ・パーの順に、右手はチョキ・パー・グーの順に連続して出し続ける。
※必ず左手が勝ち、右手が負けることをくりかえす。



A 名称:グー パー コング
【ステップ1】

左腕は伸ばしてパー、右腕は曲げて胸の前でグーをする。次に左腕は曲げて胸の前でグー、右腕は伸ばしてパー、これを連続して繰り返す。(コングが胸を叩くように連続して行う。)


【ステップ2】
次に逆をする。左腕は伸ばしてグー、右腕は曲げて胸の前でパーをする。次に左腕は曲げて胸の前でパー、右腕は伸ばしてグー、これを連続して繰り返す。(コングが胸を叩くように連続して行う。)
※ステップ1は簡単にできるが、ステップ2は意外と難しい。人間の脳は「伸ばす」と「開く」、「縮める」と「にぎる」がそれぞれ連動するようになっている。



B 名称:太もも“スリスリ”“トントン”
【ステップ1】

左手はパーで左太ももをスリスリとなでる。右腕はグーで右太ももをトントンと叩く。これを連続して行う。


【ステップ2】
次に逆をする。右腕はパーで右太ももをスリスリとなでる。左腕はグーで左太ももをトントンと叩く。これを連続して行う。
※ステップ1、ステップ2いずれかが難しくなる。



C 名称:お魚キャッチ(2人以上で行う)
【ステップ1】

左手は輪の形をつくり、右手は人差し指を出す。2人以上が輪になり、輪を作った左手の中に左隣りの人の右手人差し指が入る。人差し指を出した右手は右隣の人の左手の輪の中に入れる。第3者のキャッチという掛け声とともに、左手は左隣りの人差し指をつかみ、右手は右隣の人に捕まらないように人差し指を引っ込める。左隣りの人の指をつかみ、右隣の人に人差し指を捕まえられなければ勝ち!


【ステップ2】
左右の手を逆にし、上記同様に行う。
※右ききの人が多いので、右手でつかまえる時はつかまりやすく、右手で逃げる時は逃げやすい。



D 名称:足し算ジャンケン
【ステップ1】
グーは0、チョキは2、パーは5と決める。お互いにジャンケンをし、お互い出した手の合計値を先に言った方が勝ち。
例)チョキとパーがでれば7と先に言った方が勝ち!

【ステップ2】
グーを10、チョキは2、パーは5と決める。あとは、上記と同様。
例)グーとパーであれば15となる。
※ステップ1では自分の出し手をグーにすると相手の数を言い当てるだけで合計がわかる。それを防止するためにステップ2でグーを10とする。

【ステップ3】
両手を使って行えば、さらに難易度アップ。


E 名称:英語でトライ!
  次の文はどういう意味ですか?
  『To be or not to be : that is the question』(ハムレットの一節から)
  答えは、「生きるか死ぬかが問題である。」
  では次の文はどうなるでしょう?
  『To be to be ten made to be』
  答えは、「生きる、10歳になるまで生きる?」ではありません。
  「飛べ飛べ天まで飛べ」が答えになります。
  頭を柔らかく、ローマ字で読んでみてください。


F 名称:だまし絵
みなさん、次の1枚の絵は何に見えるでしょうか?
30代くらいの婦人に見える方は手を挙げてください。(ハイ!)
老婆に見える方は手を挙げてください。(ハイ!)
視点を変えると婦人と老婆の2人が絵の中に隠れていると思います。


G 名称:紙ちぎり!(対象:大勢で行う)
1枚の紙(例えばA4用紙)を持ち、両眼を閉じる。
第3者の指示に従って紙を折ったり、ちぎったり、回したりする。指示は、半分に折ってください。もう一度半分に折って、次に右端を小さくちぎってください。もう一度半分に折ってください。次は右端を大きくちぎり取ってください。1回転回してください。他……
一通り終わった後、みなさんに目を開けてもらい紙を広げてもらいましょう。
多種多様な紙の形となっていますよね。
※答えは1つではない。多種多様な答えがあって当然。みんな違うんです。違いを楽しみましょう。