アンケートのまとめ


人口増加や気温上昇などの客観的なデータや地球温暖化の影響についてどう感じましたか?
不都合な真実でもあったように、地球温暖化は確実に人間の活動によって引き起こされているものだと改めて認識できた。
以前からテレビ等で取り上げられ、問題視されていたが、正直まだ先の話であると思っていた。しかし、講演を聴き、非常に切迫した状況であると感じた。
もっと危機感を持って、国が先頭に立って対策しなければ、地球温暖化は防げないと感じた。
人口増加については今後(少なくとも20年以内に)自分をとりまく環境の中で食糧危機が現実化するのではないかと感じる。特に日本は食料輸入国であるため、人口増加により日本へ輸入される食料が減少することは当然考えられ、また、追い打ちを掛けるように温暖化と相まって世界規模で食料不足になることが考えられ、将来を考えるとゾッとした。イースター島の木の話ではないが、有限で無くなってしまうと分かっていても、現実味を帯びるまで対応できず、現実味を帯びた時には既に遅い・・・という状況に陥るのではないかと感じた。
今すぐ行動を起こさないと、あっという間に地球はぼろぼろになってしまうと感じた。しかし、全人類が全てにおいて環境のことを考えて行動すれば温暖化を食い止められる可能性があるとも感じた。
データに基づいた内容であったので、現在抱える問題点のリアルさに驚いた。先生の提案される改善策は、社会の価値観を変えていこう(特に、生産業からサービス業への移行等)という実現の可能性のあるのものだと感じた。
地球温暖化がここまで深刻な問題になっているとは知らなかったので、ショックを受けました。地球温暖化が叫ばれて時間が経ちますが、どこか他人事のような気持ちでいました。セミナーの中で地球温暖化がもたらす影響をデータなどを交えて客観的に見たことで、もっと真剣に地球温暖化防止について考えていかなければいけないと思いました。そのために、今までの自分の生活を見直そうと思いました。


ひょうご環境体験館をバックに講師の鈴木博士を囲んで集合写真


「美しい星50(Cool Earth50)」で掲げた3点の目標の達成には何が必要と考えますか?
マスコミなどを通じてのPRにより、モラルの向上や生活スタイルの根本的な見直しが不可欠だと思います。
まずは日本で、徹底的にCO排出量を削減する必要があると思う。現在は、環境配慮型の製品が普及しているが、環境配慮型であっても大量生産し、大量に残ってしまえば「環境にやさしいゴミ」の山ができるだけである。それをなくすには、鈴木先生のお話にもあったが、パラダイムシフトする必要が急務であると思う。できる限り無駄をなくす、一人ひとりが環境を意識して行動する社会になるような仕組みづくりが必要であると思う。(具体的な提案は思いつかないですが。)
国の努力(法規定・改正)・メーカーの努力(省エネ製品・プロセス開発)・個人の努力(モラル)
私はこのクールアース50で挙げられている国際協力を行うことでエネルギー効率を世界全体で2020年までに30%改善することや、100億ドル規模の新たな資金メカニズム(クールアース・パートナーシップ)の構築などは今後日本、世界が行っていくべき取り組みであると思う。だが、国同士の協力、努力だけでは達成することは非常に難しいように感じる。達成するには他でもよく言われていることだが、各人の意識、生活行動を変化させることで低炭素社会への転換を図っていくことでしかこの目標を達成することは難しいと思う。


途上国に対してはどのような協力関係を作るべきだと考えますか?
先進国が技術を提供し、途上国がそれを望むような関係。但し、お互いにとって金銭にしろ何にしろ、メリットが発生するようなシステムが必要だと思う。
政府開発援助などによる資金の援助だけでなく、技術の供与やモラルの共有ができるような関係が必要と考えます。
一時的な物資支援(金銭含む)だけでなく、次世代を意識しながら互いの人・文化交流にも感心を向け、互いの信頼を築きながら、結果的に地球を守ることにも繋がるという支えあう関係が望ましいと考えます。
資金援助よりも様々な職種・能力をもつ人員派遣を行うべきだと考える。また、派遣する人員は限られた人間という形式ではなく、国家が援助制度を構築して全国民が積極的に支援ができる土壌が必要だと思う。
先進国だからといって一方的にこちらから教えるという固定観念をもたず、自分たちが便利な暮らしをしているのに対し、途上国のみなさんがどのような工夫をして『不便さ』を克服しているかという情報を共有することが大事だと思います。そうすれば、先進国が今後どういう技術が本当に必要なのかはっきりすると思います。そういったお互いに高めあうような関係を築くことが重要と考えます。


次世代への誇りある対応に向けて、まず考働しようと思ったことを教えてください。
人はこれまでひたすらにモノを作り続けてきて、それが美徳だと考えてきたと思います。しかし、この有限の地球の上ではそれはいつか終わりが来て、そのとき残るものとは、作り、使ったモノの残骸の山ではないかと思います。この残骸の山を少しでも減らし、害のない有益なモノを残したいと思い、私はこの会社に入社しました。
とりあえずは小さいことから始めるしかないと思います。(電気の無駄遣いをなくす、など。)多くの人が実施できれば効果はそれなりに現れると思います。あとは技術を進歩させるなど。今の日本人に生活レベルを落とせと言っても無理だと思います。
積極的に環境教育に参加することで、次世代を生きる人々に環境意識を植え付けたいと思う。
このセミナーで聞いた話を最低3人に話す。まずは現状を知ること知らせること。そして事の重大さを認識すること認識させること。そして、これを知らない誰かに伝えてもらうこと。


その他、講演を聴いて感じたことについて聞かせてください。
環境問題は身近な割にはスケールがあまりにも大きく、なかなか実感できないというのが本音です。また、温暖化の影響を実感しても話が大きすぎるため、省エネやゴミの低減に取り組んではいるものの個人では何もできないのではないか?と考えてしまう。
個人の努力や企業努力に期待する時代はとっくに過ぎ去っている。国を挙げて本気で取り組まないといけないのではないか。
パラダイムシフトのお話の中で「製造業・建設からサービス・保守へ」という内容があり、当社の事業内容に直結しているので、考えさせられました。排水処理等を通じて環境問題に貢献しているという認識がありましたが、ゼロエミッションとなるようなシステム改変が必要であることが挙げられており、新たな視点から物事を見ることができるようになりました。
鈴木先生の「これからが大変おもしろい興味のある時代です。」が印象的でした。人類が温暖化によって滅亡に向かうのか、存続に向かうのかが、我々の世代であると改めて認識することができました。
本講演を聴くことによって、環境問題の深刻さを改めて知ることができました。将来的に住みよい地球を残していくためには技術の進歩も必要ですが、何より一人ひとりの考え方や行動を変えなければならないと感じました。大きな目標をたてることは簡単ですが、その大きな目標を達成するためには一人ひとりの考え方、行動を見直さないといけないと思います。一人でできることは小さなことかもしれませんが、その小さな取り組みがたくさん集まって大きな目標の達成へとつながると思います。他人任せにせず、私自身もしっかりと取り組んでいきたいと思います。
環境保全に寄与できる企業で働きたいと思い当社に入社したのですが、入社して時間がたつにつれ、目の前の仕事に追われ、環境に対する意識が希薄になっていることに気づきました。再び環境保全に対する意識を喚起できたという意味でも非常に意味のある講演だと思いました。
このような機会を通して、自分もそうですが、いろんな人に伝えていきたいと思います。