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世界気象機構ニューヨーク事務所長
Z.バトジャルガル
(前駐日モンゴル大使、元モンゴル国環境大臣)


 神鋼環境ソリューション労働組合は1999年よりモンゴルでの奉仕活動を継続して行っています。それは、主としてモンゴルの首都ウランバートルとオブス県マルチン郡の多くの子供たちへの支援です。つきましては、神鋼環境ソリューション労働組合で活動をされている若い皆様へ以下の2つの重要な点を申し上げたいと思います。
 まず、第一の点は活動の地域についてです。日本からの多くの奉仕活動や支援は首都ウランバートルおよび周辺の狭い地域で実施されています。しかし神鋼環境ソリューション労働組合の皆様は首都から遠く離れたオブス県で支援活動をされていることです。これは非常にユニークな考え方といえます。
 第二の点は、支援の内容についてです。他の団体の支援は「食料・衣料」支援が多く、もちろんこういった支援も非常に重要なものではありますが、神鋼環境ソリューション労働組合の支援は「本を贈呈する」ことで、その目的は「子供を育てる」という意味があります。知識以上に子供たちの興味を引きつけ、好奇心をもつような支援を行ってくださっていることです。それは子供たちに精神的な支援をされていることになりますので、大変に素晴らしいことなのです。
 また、神鋼環境ソリューションは「水処理」等を始め、あらゆる分野で最新環境技術を創造している会社であります。将来は環境問題情報―特に「水」に関する環境技術情報―を発信していただき、若いあなたたちが飲料水・水の衛生に関して最新技術を開発して頂けると、環境のみでなく地方の人たちの環境への姿勢を変えることになるでしょうし、環境への関心を啓発することになります。これは、今までとは違う意味での支援であり貢献となるでしょう。
 今後の皆様のこれからのご活躍を祈念すると同時にモンゴル国へのご支援に対して厚く御礼を申し上げながら、私の挨拶といたします。