セカンドライフ準備セミナー
主催者挨拶
img1_1.jpg
副執行委員長
大 野 公 一


 本日は年度末の公私共にお忙しいところ、今回のセミナーにご参加いただきありがとうございます。年度末の土曜日ということで、出勤日となっている職場の方には年休を取得していただき、またそうでない職場の方にとっても貴重な休日の1日を割いていただくことになり、高いところからではありますが重ねて感謝いたします。
 主催者を代表してひとことご挨拶をさせていただきます。

 ユニオンではこれまで、ユニオンが提供する場に会員のみなさんが集い、共通の話題を通じお互いが語り合うことで、仲間の絆を深め共に成長していくということを目的としたセミナー形式の行事を行ってきました。これはユニオンが提供する「場」を家のリビングに見立て、そのリビングにみなさんが気軽に集まってもらいたいという気持ちをこめてユニオンオープンハウスと名づけ、少し泥臭い言葉ですが「ためになる」「元気がでる」「友達ができる」という合言葉の下、さまざまな世代を対象にそれぞれ参加されるみなさんにとって「参加して良かった」と喜んでいただけるような内容を目指して開催してきたところです。

 今回のセミナーは、今年度ならびに来年度に定年退職を迎えられる方々を中心としたみなさんを対象に、「セカンドライフ準備セミナー」というタイトルで開催いたします。一部の方にとっては「定年退職直前の3月に話を聞いても少し遅いのでは?」とご不満に思われることもあるかと思いますが、今回のセミナーは兵庫県が高齢者の雇用や社会貢献に対する支援事業として取り組んでいる「シニア生きがいしごとサポートセンター」事業への協力ということで、セミナーのプログラムや具体的な内容も含め、実際に「シニア生きがいしごとサポートセンター」の運営を行っているNPO団体「しゃらく」さんとの協力で実現したものであり、このような形でのセミナー開催はユニオンとしても始めての取り組みであることから、3月のぎりぎりの開催となってしまったものです。

 本日のプログラムを考えるにあたり、定年退職を迎えられる方々にとってどのような内容が一番ためになり喜んでいただけるかということを考えた結果、「まずは健康であること」、次に「生き甲斐や家族との時間など『気持ちの切り替え』について考える必要があること」、そして「生活していくうえで必要なお金の話」、この3つのテーマが良いのではないかという結論に至りました。
 そこで今回は、健康についてはアマチュア落語家の三遊亭楽団治さんを講師に迎え「笑いと健康」と題した講演と落語を行い、気持ちの切り替えについてはNPO団体「しゃらく」さんのプログラムを中心にワークショップ形式でのディスカッションを行い、お金についてはファイナンシャルプランナーの中野先生を講師に迎えて年金や生命保険などの講演を行うという内容にしています。

 また定年退職後の生活はご家族との時間が増えるということ、そして健康やお金の話についてもご家族一緒に聞いていただくことでより充実したものになるという考えから、ご本人と配偶者の方に参加していただくプログラムを考えたところです。
 本日、配偶者の方と一緒にご参加の方は、それぞれの講師の話を聞いてご自身がどのように思ったのか、そして配偶者の方がどのように感じたのだろうかということを考えていただき、おひとりで参加のみなさんも、ご自宅に戻られてからご家族のみなさんと今回のテーマや講演内容について話し合っていただくことで、定年後の人生を少しでも有意義に過ごすためのきっかけ作りにしていただきたいと思います。

 最初は見知らぬ人もいることから少し緊張されているでしょうが、同世代のみなさんが今後の生活に参考となる話を通じて打ち解け、そして「今日は参加して良かった」と少しでも感じていただけるようにしたいと考えています。
 せっかくの機会ですので、講演の後には講師の方を招いての懇親会を計画しています。講演やグループワークの中では聞けなかったことや、具体的に講師の先生に相談したいことなどがありましたら、懇談会の場で確認いただければ、本日、参加していただいたみなさんにとって、より充実した会になるのではないかと考えています。
 そしてなにより、講演やグループワーク、その後の懇談会を通じて、これまでお互いを知らなかったみなさん同士が知り合いとなり、定年後も連絡を取り合って一緒に何かに取り組むことができるような人間関係ができれば、みなさん方の定年後の生活がますます魅力あるものになっていくのではないかと思うところです。
 どうかみなさん、本日は全てのプログラムに積極的に参加し、大いに質問や発言をしていただき、1日の勉強そして交流を楽しんでいただきたいと思います。
以 上