第2期ビジョンづくり委員会を終えてのメンバーの決意


2期ビジョンつくり委員会を終えて第2期では幹事役として参加をしました。参加できたのは6回のうち3回でありましたが、中でも印象に残っているのは、島津製作所の大瀬理事の講演です。会社である以上利益を追求するのは当然でありますが、島津製作所では地域との密着を重視した活動も施行されている。特に市民レベルの環境意識の底上げをターゲットにしているところは、eco-solutionを掲げる当社の役割の一つでもあると考える。環境をテーマとした10年後のビジョンは私の中ではっきりとはしていないが、市民と輪になって環境のことを考えたり環境活動ができる体制が後にできたらと思い描いています。
2年間にわたりビジョンづくり委員会に参加させて頂きました。各講演ごとに感想を述べさせて頂きましたが、今年はそれらを実行に移していきたいと考えております。一番重要なことは環境浄化に関わる企業で働く立場としてこの環境問題にどう関わるかですが、これは私の中では非常に難しい永遠のテーマで、未だ答えは見つかっておりません。今後もしばらくは頭の片隅に置きながらこれまでと同様の業務を遂行していくことになるでしょう。先日家族で家電量販店に出かけました。生ゴミ処理機の下見です。目的は当然家から出る生ゴミを減らすため。もう一つあります。家族に環境に対する興味を持たせることです。2歳になる娘が小学生になる頃までには環境に配慮することが当たり前になる様に生活していきたいと思います。また、その様な世代にあってほしいものです。些細ではありますが、まず一市民として出来ることから実行して行きたいと思っております。
「自分にとっての環境ソリューションとは」をテーマに6回シリーズで開催されました。島津製作所の大瀬理事、神戸製鋼の宮川部長、当社技術開発本部の和田部長、ひょうご環境創造協会の小林副理事長、そして最終回の吉良先生。各講師からそれぞれの立場やご経験を踏まえた講演をして頂きましたが、毎回、「環境ソリューション」を社名にした企業で働く使命と責任の重さを痛感しました。「汚れたものをきれいにする技術」から「環境を汚さないための技術」にいつかシフトしていかなければならないとも漠然とですが感じました。またトップから一社員まで全員が環境に対する感度の高い社風を築き、名実ともに環境先進企業を目指すべきであるとも感じました。しかし、現実は第一回目の島津製作所大瀬理事の講演でドキッとするぐらい当社の意識や取り組みが世間の水準より遅れているというか取り残されているという感じすら抱き、絶望的な状況にあると思います。何とか意識啓発を図り、遅れを取り戻すことが最重要課題であると思います。またそのために組合という社員の集団が果たす役割は大きいとも感じました。環境セミナー、クリーン作戦、植林などのボランティア等々、地道な活動をぜひ今後も継続させて頂きたいと思います。
一昨日の出来事です。恥ずかしながら本社前の清掃活動に初めて参加させて頂きました。空き缶、タバコの吸い殻、じっくり見ながら歩いて見ると結構落ちているものです。清掃活動をしていると、何人かの当社社員の方から「ご苦労さん」と言う言葉を頂きました。また、神鋼病院へ向かう老夫婦からも「ご苦労様です。」と言う言葉を頂きました。非常に嬉しく、気持ち良かったです。私の心がクリーンアップされました。この些細なやりとりが大切なのでしょう。今は小さなことしか協力出来ませんが、こんな小さなことでも積み重ねて生きて行けたらいいなと純粋に思う様になりました。会社のためには何も出来ませんでしたが、自分のためにはなりました。2年間有り難うございました。
大局を見失わず、今すべきことを全力で。第2期ビジョンづくり委員会においては、「環境」をテーマに様々な角度から貴重な講演を聴くとともに、講師や委員の皆さんとディスカッションが出来ました。事前に予習し、講演を聴き、自分の思い・意見をみんなと話し合ったことは、これから企業の中で仕事をする中で、さらには社会生活を営むための基本を学んだような気がします。「環境」に対する取り組みも「誰かがやってくれる」、「何とかなるだろう」ではなく、自らが積極的に取り組むことが必要と思います。目先のことのみにとらわれることなく、5年後、10年後の「あるべき姿」を絶えず想定しながら、今すべきことに全力で取り組んできたいと思います。
環境ソリューションという会社名ですが、私自身の部署は直接環境問題に関係するところではありません。かといって全然関係していないかというとそうではなく、エンドユーザーでは様々な環境問題に取り組まれているところも多く見受けられゼロエミに注力されているところも少なくありません。この環境問題は現代の会社経営をしていく上では決して切り離せない問題として感じています。今や環境問題に関わらない企業は切り離されていくような気がしています。第2期ビジョンづくり委員会には2回参加させていただき、全要録集なども読ませていただきましたが、環境問題に対して非常に掘り下げて取り組まれている姿勢に感動しました。これまではほとんど環境について感心を持たなかった私ですが、まったく環境問題に対し何もできない訳ではありませんから、資源を大切にするという観点により「水道をだしっぱなしにしない」、「ゴミの分別」など初歩的なことから家族とともに出来る範囲の中で環境問題に取り組んでいきたいと感じています。


講演中の吉良竜夫氏

昨年2月から、ビジョンづくり委員として、「環境」をメインテーマにして様々な見学、講演に参加して来ました。当初は、「環境」と一言に言っても、なんだか漠然としていて何から考えればいいのか、という思いがしていました。しかし、そんな疑問が少しずつ解消されていった様に感じています。多くの先生方のお話を聞き、一個人としての自分と企業人としての自分という2つの自分について考え、また、豊島不法投棄現場を見学したりして多くの知らなかったことを学んだと思います。特に、豊島の産業廃棄物不法投棄現場の見学では、大川先生の著書を事前に読んで訪問した経緯もあり、人的自然破壊がどのようにして起こるかということを学びました。勿論悪いのは、不法投棄を行った豊島開発ですが、再処理や埋め立てなどの処理方法、物の行方を確認せずに売却した業者にも責任があるという事実は、ペットボトルのリサイクルに対する吉良先生の御指摘と共通するものがあると思います。一人一人の行動が自然に及ぼす影響(良くも悪くも)は小さいけれど、それは根元であって大きな物事になっていくということを感じ、だからこそ個々の責任が大きく各人の認識の高さが必要なんだと感じました。私はこのビジョンづくり委員会に参加し、環境の仕事をしたくてこの会社に入社したことを思いだしました。そして、環境を冠にする社名の会社で働くものとして、企業の一員として現状の把握と将来のビジネスの創出について啓発を受け、個人的には、リサイクルや不法投棄の問題に注目し、今の自分自身の生活や周りの環境について考えるようになりました。今後も、環境に対する問題意識、モチベーションを低下させずに、新聞やテレビ、本などの情報を吸収して行きたいと思います。
つい大きな問題に視点が移り、大きな問題に取り組もうと考えがちですが、これまでの見学や講演を通して、本当に必要なことはちょっとした小さな努力であると感じた。一人一人が行うことは小さく、あまり意味が無いと考えずに、まずは小さな一つ一つの行動を大切にしていきたいと考えを改め、少しずつ実践しようと思いました。
業務に忙殺され、環境のことを考えることがほとんどなくなっていたが、ビジョンづくり委員会に関わってからまた少しずつ考えるようになった。年末に大学時代の同期と集まったときに、どのような取組みを行っているのか聞いてみたり(席をはずすときはライトとパソコンの電源を落としたり、風邪の予防も兼ねて定期的に暖房を切って換気をしたりするところもあった。)、雑誌で“環境配慮への取組みに熱心な企業ランキング”を見て、上位企業の取組みを読み、当社に照らし合わせて考えるようになった。環境問題を考えて起こす行動が本来の業務や経費を圧迫しては本末転倒になりかねないが、その部分をうまく解決するような良い答えは残念ながらまだ見つけられていない。しかし本委員会を通して、他の企業の取組みを聞いたり、話し合いの場を持てた事は環境について再考するきっかけになり有意義だった。今後はそこで培ったアイデアの種を、花が咲くように育てていきたい。
環境問題に取り組むと簡単に言っても、スケールが大きすぎて何から手を付ければよいのか……まずは自分の回りからできることを確実に取り組んでいきたい。(ゴミの分別回収、ゴミを沢山出さない、省エネ等)小さな事からコツコツと。
環境に興味がありながら、環境問題の歴史・環境破壊・企業としての取り組みに理解不足であった自分が恥ずかしく思います。その中で、当社の環境貢献性をでき、ちょっぴり誇りがもてました。また、自分の仕事に誇りをもてるか否かで、日々のアウトプットも変わってくると思います。「環境」という視点で、自由参加型の教育を今後も進めるべきと思います。


第2期ビジョンづくり委員会に参加させていただき感じとったことは、私自身環境に携わる会社の社員でありながら、環境(環境問題)に対してまだまだ知識が乏しいということでした。特に1回目のビジョンづくり委員会で島津製作所大瀬理事に講話していただいた際は、ビジョンづくり委員会のメンバーのほとんどが環境という漠然としたことに対してどれだけ無知だったのかが浮き彫りにされ、恥ずかしい思いをしたと思います。ただ、最初に自分の無知さに恥じをかいたからこそ、全6回を通じて環境問題にも真剣に取り組み、勉強していけたのだと思います。技術研究所で第3回目のビジョン作り委員会をした際には、当社の行っている新事業に何があるのか、今後の技術開発本部がどのような事業展開をしていこうとしているのかを再認識できました。また実際に豊島の産業廃棄物を見学にいくことで、豊島の環境と豊島の人がどれだけ環境問題で悩まされていたのか、また豊島を復興するのにどれだけの多大な費用と時間がかかるのかが改めて分かりました。今回講話をしていただいた全ての人に共通しますが、環境に対する思いやり・取り組む姿勢が我々の持っているものと温度差があるように感じました。この温度差が少しでも近づくように見習い、また忘れないように維持しつづけていきたいと思います。
環境というものは、一度壊れたら元通りに戻すには、莫大なお金と労力と時間が必要であるということをいつでも頭の片隅に止めて、日常の業務において極力環境負荷をかけないような業務を心掛けるとともに、ISO14001の遵守に心掛けていきたいと考えております。また、私生活においても、微力ながらCO削減に寄与できるようにエネルギーの浪費をしないように,気をつけていきたいと考えています。
全6回のビジョンづくり委員会を終えて感じたことは、環境問題の解決には特効薬はないということである。確かに一市民の努力による環境への影響はごく僅かであるが、市民の「環境観」を変えることで地域や国全体への広がりを見せる。さらに、環境観を持った従業員のいる企業が会社としての取り組みを開始する。こうなれば、波及効果により環境問題は解決に向かうはずである。ここで問題となるのは、市民として何ができるかを自分自身で判断して環境観を変えていくことである。そこで、企業に課せられた責任は重要である。ましてや当社は総合環境装置メーカーであるので、その責任はなおさら大きい。地球環境の保全は今や世界共通のコンセプトになっており、日本でも関連法が整備されている。当社は環境装置メーカーとして関連法をビジネスチャンスと捉えて業務を行っているが、これは当然の行いであり、もう1歩踏み込んだ活動が必要だと思う。島津製作所が行っている環境セミナーなどの外部環境支援活動を当社も行うことで、市民の環境観を変えることができると考える。個人としては身近な地域での環境保全活動に参加、また、環境装置メーカーで働く従業員としては企業活動を通して環境保全活動に貢献していきたい。最後にビジョンづくり委員会のリーダーとして、いろんな視点から「環境」の将来を考え、本音で語り、また互いに刺激しあったことは何よりの成果だったと思う。何らかの形で今後の業務に生かしていきたい。


「第2期ビジョンづくり委員会」参加者(2005年1月22日 琵琶湖博物館前)