第1期の活動を振り返って…… | 事務局長 井上育也 |
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井上= 10月1日の統合新会社設立に伴い、138名の方がパンテツクユニオンに加入されることになりました。まず最初に取り組んだことは、新会員全員を対象に、「新会員こん談会」を開催しました。10月3日から10月15日にかけて延べ14回、支社・支店、全国の工事出張所といった各事業所に点在する会員のみなさんに、本社内にある「ユニオン事務所」に来ていただくことと、転籍されてきた会員さん相互の交流を目的に開催し、ユニオンの活動についてのご説明と加入手続きを行いました。統合直後の大変お忙しい中、参加いただいたことを、この場を借りて心から御礼申し上げたいと思います。 |
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井上= この交流会は、「NICE TO MEET交流会」と名付けて開催しました。当初の計画には無かったのですが、職場の方から「若手で交流できる機会をつくってほしい」とのリクエストがあり実施しました。どんな風にやればいいのか執行部でいろいろと議論したのですが、やはり同期入社というのが一番良いんじゃないのかということになり、入社年度別の「新同期会」を開催することにしました。入社して約半年の2003年度生から、すでに各部署の主力選手として活躍している1994年度入社の方まで、対象248名のうち128名の方に参加していただきました。統合後、同じフロアで毎日顔を合わせていたものの、名前も分からず、交流会に参加して「えっ、同期だったの?」、また、入社以来、点在する拠点故に数年ぶりの再開に話を弾ませる方、それぞれの業務に対する「あるべき姿」に熱い議論を交わす方々等、入社した会社こそ違えども、「神鋼環境ソリューション」の新同期として、それぞれの職場でのがんばりを誓い合う姿が印象的でした。 |
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井上= そうです。本来であれば新しいユニオンとして活動を開始したのですから、ユニオン委員やブロック委員の方を対象に、会社と締結した労働協約や、ユニオンの規約・規程などの勉強会を開催し、運営面での基盤づくりを行うべきなのでしょうが、それよりも、まずはお互いが顔と名前を覚えあう場を出来るだけ多く設けていこうという考え方を優先させました。また新しく会員になられた方から、播磨製作所や技術研究所などを見学したいという声もあり、昨年12月にはユニオンの会議を播磨製作所で開催し、プロセス機器事業部のご協力により播磨製作所の見学会も行いました。5月にはユニオン委員会とオープンハウスを研究所で開催し、同じく技術開発本部のご協力により研究所の見学会も行いました。いずれも参加された方からは好評を得ることができ、良い機会になったと思います。 |
既に職場の第一線で活躍する1994年度入社のみなさん |
若さで元気一杯の2003年度入社のみなさん |
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「新同期会」として開催されたNICE TO MEET交流会 |
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井上= 先日、神鋼連合の総括討論集会へ参加するのにあたり、ユニオン委員とブロック委員の全員の方に対するアンケート調査を実施しました。当ユニオンの活動に関するものは本誌34ページに掲載していますが、確かに、オープンハウスやビジョンづくり委員会の開催について、「テーマ、内容はタイムリーで良いが、土曜日に開催するのはちょっと…。」、「せっかくの休日が…」、「もっと事前に日程調整を」とみなさんから多くのご意見をいただきました。土曜日の開催については、「組合活動は就業時間外に」という原則と、小さい組織ながらも全国組織であり、平日の定時後には集まることが出来にくいという問題を抱えており、仕方がないといえば仕方のない状況であることをご理解頂きたいと思います。また今期は、冒頭にお話ししましたが、ユニオンの役員の方がまず交流を図っていくという観点から、例年以上に短期間に数多くの行事を詰め込みました。参加頂いた皆さんに対して執行部一同心から感謝したいと思います。 |
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井上= モンゴルとの交流については、皆さんもご承知のとおり1999年からボランティア活動として始めました。当初は神戸市内の民間支援団体の活動に参加し、マンホールチルドレンと呼ばれるホームレスの子どもたちに中古衣料品を送る活動を行っていました。しかし、ウランバートルへの輸送費の捻出や現地での受け入れ体制の問題などが生じ、当ユニオンのアドバイザー的存在である日本モンゴル博物館の金津館長のアドバイスをもとに、モンゴルの僻地の小中学校に対する図書贈呈へと見直しを行いました。ユニオンとして無理をせず長く続けられるという観点で、「一方的な援助」から「心の通い合う交流」へと方向転換をしたわけですが、ひょっとして、この子どもたちの中から数年後、日本へ留学してくるようなことになれば、素晴らしいことだなと思っています。いずれにしても、この図書購入資金は皆さん方から提供頂いた物資をバザーに出品した際の売上金や門前カンパでの募金を充当しています。皆さんの心が確実にモンゴルの子どもたちに伝わるよう、きちんと取り組んでいきたいと考えています。 |
↑↓第1次モンゴル図書贈呈派遣団「交流の架け橋をかけ帰国」 |
草原で繰り広げられたバレーボール大会や縄跳び大会 |
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井上= 第1期の運動方針は、パンテツクユニオン第7期の方針を継承して作成されたのですが、引き続き取り組んでいる課題として「財政の健全化」があります。ユニオンの財政が「会員一人ひとりの拠出する会費によってのみ運営されている」という当たり前の原則にもとづき、ユニオンの積立金である組合基金の見直しと闘争生活資金積立金の見直しに取り組んできました。組合基金については、「単年度支出は単年度収入で賄う」ということを基本認識として、剰余金については総会で約束した活動の未消化、もしくは会費の取りすぎがあると考え、これまでの積み立てられていた組合基金を在会年数で比例配分し返金いたしました。また闘争生活資金積立金については、本来の目的から考えて上限を設定せずに無制限に積み立てていくことが問題であるということから、上限を設定した個人管理の積立金に変更しました。運営する側から考えると、財政的に余裕のない厳しいものになるのですが、先ほどもお話ししましたが、ユニオンは営利団体ではなく、拠出頂いた会費によって運営するNPOのようなものであることから、今回の見直しは当然といえば当然であると考えています。 |
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井上= 昨年の総会で、会費徴収基準の見直しについては、現行の各人の賃金・一時金に定率を乗じた徴収基準を改め「わかりやすい徴収基準の設定」に見直す方向性が確認されています。第2期の期初である9月度分から新基準が適用されるよう、今後、成案化に向けて精力的に取り組み、今期中のユニオン委員会で審議をして頂きたいと考えています。また、「単年度支出は単年度収入で賄う」の原則にもとづき、最終的に今年度発生する剰余金については、会員の皆さんに還元する方向で検討したいと考えています。 |
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井上= 繰り返しになりますが、今期は新ユニオンの第1期として、一体感の醸成、融合と融和を重視して、ユニオン・オープンハウスやビジョンづくり委員会など様々な行事を開催してきました。参加いただいたみなさんには、貴重な休日をつぶしてしまうことになりましたが、日常の業務では顔を合わすことのない会員のみなさんと同じ時間を共有し、一緒に考え語り合うことが出来たのではないでしょうか。第2期においても、「ためになる、元気になる、友だちができる」を合い言葉とした「ふれあいの場」として、「考動」する集団を目指した上質なものをタイムリーに開催していきたいと考えています。様々なユニオンの活動を通じて、より強固になった会員相互のつながりや同じ時間を共有することは、これからの会社人生において、必ず役立つと思います。5年後、10年後、常に前を向きながらそれぞれの「あるべき姿」を目指し自分の持ち場で頑張ることは、それぞれの職場での事業計画を達成につながり、その成果の「対価」として一人ひとりに還元され、さらに「やる気とやりがい」を感じられる職場づくりへと展開できるものと思います。みなさまのご協力に心から感謝申し上げます。「本当に良い会社」となるよう一緒に頑張りましょう。
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12月13日に開催された第1回臨時総会(結成総会)に出席した総会代議員のみなさん |