アンケートのまとめ

1.森本尚樹氏「バングラデシュの
同行取材を終えて」について

(1)講演を聞いた感想は


(2) (1)で答えた理由と、印象に残ったことをお聞かせ下さい。

憎しみを抱いたからといって硫酸をかけるといった幼稚な発想で他人の一生を台無しにする犯罪が横行している国もあるという事に驚いた。
講演の中にあった、政府が弱く、NGOが強い、援助付けの国、見合い結婚が多い、硫酸暴力という言葉が印象に残った。
普段聴くことが出来ない活動の話でいろいろな場所で重大な問題があることを知る事が出来、良かったと思う。写真から伝わる臨場感が何ともいえなかった。
硫酸加害者の身勝手な動機や、結婚の際の持参金の多寡によって、女性が虐待されるケースも有り得るとの報告に憤りを感じるとともに、やり切れないものを感じた。
事前によい知識を入れなかったためか、率直な日本人の素朴な感想紀行だったことが良かった。
ボランティアを行う当事者ではなくジャーナリストからボランティアのあり方をについて聞けたことは意味があったと思う。バングラデシュ支援のNGOが政府をしのぐ規模であるということには驚いた。
女性にとって命のような顔に硫酸を浴びせられて消えない傷を負っても立ち直り希望を持つ姿が「すごい」と思った。「チャンスを目指してがんばる事により笑顔が戻ってきた」ということが印象に残った。
ボランティアに関し、行う側と受ける側で思いが違う可能性があること。
出張(取材)された報告を順に説明して頂いただけの印象しか正直受けませんでした。もう少し、今回のテーマに絞り込んで背景やボランティア団体の取り組みなどを聞かせて頂きたかったです。
援助漬けの国で、国民が何とも思っていないことは日本とは違い敗戦国とかではないからなのかと思いました。
日本では、考えられない犯罪が問題となっていること。そこには、力の弱い者が被害者になっている実態があることが印象的だった。
同世代であり、私達と異なる世界で仕事をされている方の生の声が聞けたことが良かった。
講演を聴かなければ、記事の一つとしてしか捉えられなかったと思うが、生のレポートが聞けてよかったと思います。日本でも同じことがいえるが、人が傷つくことが平気で行われることが不思議でならない。昔からなのか、最近特に顕著なのか分かりませんが、なんとか出来ないものかと思います。
バングラデシュについて、事前知識が無かったので、この報告でバングラデシュの実情、問題などガイドブックに載っていない真のバングラデシュを知ることが出来たように思える。
私たちが見る視点と違う角度での話が聞けたので、非常によかった。
バングラデシュの状況を聞いて、この国は数年後も自らの足で歩む国ではないと感じられました。数年後もボランティア頼りが続いているのでは。支援がこの国の発展を妨げていると思います。
バングラデシュという国の事を知らなかったので、いい勉強になった。
バングラデシュでの硫酸被害の状況はともかく、その背景や根底に至るまで説明をしていただき、とても感ずるところがありました。硫酸をかけられた少女の苦しみ、家族の憤り、更にそこから立ち直った少女の強さ、私には計り知れないと感じました。
偏った見方ではなく、なるべく実情をありのまま伝えようとする態度が伝わってきた。
こういう機会が無いと知ることがなかったような内容で、自分の中の世界がひとつ広がった気がする。同じ年代の人が、どういう考え方で、どんな仕事をしているのかということに興味を持った。


受講風景

(3)記者の視点で報告されたバングラデシュの状況についてどのように感じましたか。

バングラデシュという国が、「貧しくて税金を納められない一般的な知識・道徳観を持った人を育てられない、犯罪の増加」といった悪い流れから抜け出せない状況にあることを不憫に思う。
バングラデシュにおける暴力の手段として硫酸が用いられていることに驚いた。女の顔は命といわれるこの時代に、硫酸をかけるといった行為が許されていいのか、その身体と心に残った傷は一生癒えるものではないと思った。
いたましい被害とは裏腹に決して裕福でなくても、日々ゆとりを持った生活をしている国のように感じた。
新聞掲載段階では、硫酸被害者の社会復帰に関する前向きな記事が掲載されているが、その裏面にある現実の厳しさを感じることができた。
単に「ボランティアに参加して」と言うのでなく、ボランティア団体がその国、地域でどのような役割、力があるか等何となく疑問に思っていたことが見えてきた感じだった。
政府が弱いことにより、人間が成長していない(教育も含めて)と思った。
最貧国と言われながら結構豊かな暮らしをしている。生活状況によって人間それぞれ豊かさの価値観が異なると思う。
子供達が育つ環境が日本と大きく違うことを感じました。女性や子供たちが「無」に等しく、日本での常識が通じない「心の途上国」という感じがしました。エリートが外国に住んだままになる状況もバングラデシュにとって寂しいことだと感じました。
人権問題、貧困問題、NGOに頼り切った政府と国民、そして硫酸被害などから「とんでもない」国という印象だけが強く残った。
女性の地位が低いとか、貧富の差が大きいとかいうバングラデシュの現状は、よく理解できたと思いますが、それでは記者として、この国はこんなプロセスを踏んで、こうしたらこうなるだろう、という意見が聞けなかったのは残念です。
硫酸被害の件だけでなく、ストリートチルドレンや私生児問題、宗教、日本とは異次元の根深い問題を抱えている。にも関わらず、政府の対応は進捗が悪く、NGOに頼りっぱなし。政府が立ち上がらなければ、本気にならなければ、バングラデシュの様々な問題は解決されることはないと思った。

(4)ボランティア(支援)のあり方について、講演を聴いてどのように感じましたか。

生きていく為の、物質的なボランティアももちろん重要だが、教育面でのボランティアにも、もっと注力する方がよいと思う。
その地域特有の事情・状況を良く把握し、支援する側が良いと思っていても支援される側にとっては、良いことではないこともあることを認識し、支援される側のことを考えて行う必要があると感じた。
相手国に依存されるのではなく、自立を促す援助の難しさを感じた。
本当に必要な支援は何か、ボランティアはどうあるべきか、相手が何を望んでいるのか、何が出来るのか等々、少し考えさせられる講演だった。
ボランティアとして、相手にモノでも気持ちでも、何かを与えるのは難しいのだと感じた。
不足している物資を援助することはその場しのぎにしかならない。生活水準を継続して安定させる農業やその他産業などの支援が有効である。押しつけではなく困っている人が何を必要としているかを長い目で見て考える必要がある。
ものを与えるだけの支援ではなく長い目で見ると教育や人の気持ちを豊かにするような支援が大切だと感じた。
決して押しつけになるぬよう受ける側が満足する支援をすべきである。
単純にお金で解決する支援もあれば、今回のケースのようにお金だけでなく心のケアも必要となる支援もあり、本当に受け手が何を求めているかをよく理解する必要があることを再認識した。
災害時などの一時的な支援は別としても、中長期にわたるものは大変難しく思える。
支援としても、当の本人が自立しないと何にもならないと感じました。実際に、目の前にいるわけではないので空理空論になってしまいますが、我々が空いた時間や気持ちを少しずつ出しあって、もっともっとボランティアを行っている人を支援していければいいのかなと思いました。また、遠くの人(海外)も大事だが、近くの人(国内)はもっと大事であると思います。最近忘れがちになっているような気がしました。
あまりにも多すぎ、また、行き過ぎるボランティアは、それに頼りきりの政府と国民を増やして行き、彼らが「自立する」という発想を妨げかねないと感じた。
バングラデシュでは、NGOが多いとか、ボランティア慣れしていると聞き、本当にボランティアが必要なのか疑問に思います。自分らで生きていくというような強い意志がある国とは、講演を聞いていて感じられませんでした。ボランティア(支援)が本当に必要な国、都市を見極めてから支援をすべきだと思います。
ボランティアを行なって、国の治安・問題がなくなるのならよいと思うが、ただ支援をするだけではなく、その国の抱える問題が無くならなければいけないと思う。
支援漬け」という言葉は、耳新しかった。確かに今回の講演を聞くと、たくさんの支援により目の前の人々は助けられるが、長期的な目で見た社会の復興や国民の成長ということは、スポイルされているようにも感じた。
今回の報告を聞いて、ボランティアの本質が少し見えたような気がする。物資やお金を与えるのが真のボランティアではない、その場にいる人たちがやる気を持つように仕向けていくのが、本当のボランティアだと感じた。これはなかなか難しいと思う。文化や国民性が全く違った人たちをそういった方向に向けさせるには根気と時間が要ると思いますが、それに何人かの日本人が携わっているのを誇りに思いたい。(これで金儲けをしている人もいると思うが…)
「経済の豊かさが心の豊かさとは思えない」と言われていたのが印象的。経済的に貧しい国であっても、人々が楽しい生活をしていると思うことが大切だ。ただ、やはり「これでいいや」と向上心を無くして現状を良しと考えてしまっている人が多いという一面があり、それが貧困につながり、ボランティアの必要性が出てきている原因になっていると感じた。自立を促す支援がこの国には最も必要な支援のようだ。

2.1月24日開催の
ユニオンオープンハウス
「海外視察報告」について
講演を聞いた感想は

(1)講演を聞いた感想は


(2) (1)で答えた理由と、それぞれの講演について感じたことをお聞かせ下さい。

1) 平成15年「神戸国際労働交流事業団(中国)に参加して」
都市提携名称に「姉妹都市」、「友好都市」等複数あることを知った。また、「一人っ子政策」についての話が興味深く、自分でも調べるきっかけとなり良かった。
日本では経験できない貴重な時間を過ごすことが出来て良かったのではないかと思う。
プレゼン資料の作り方が理解しやすくすごく良かった。
天津市との交流する目的は達している。交流が目的であるので観光の要素が多かったようだ。
経済が急成長している中国の力強さを感じたが、同時にもろさ(弱点)のようなものも見えたような気がする。
報告のポイントが明確になっており、見やすくかつ聞きやすかったです(中国の儀式重視の宴会にはついていけない感じがした)。
海外視察での金谷さんの積極的な態度に関心しました。国の発展に、人害等の対応が追いつかず突っ走っているというのが伝わってきました。何十年か前の日本もこのような感じだったのだろうと思いました。
金谷さん自身が中国に渡られて、見たこと、聞いたこと、感じたことが率直に伝わって良かったと思います。若い人が見聞を広めていくのは、良いことだと思う。さらなるご活躍を期待しています。
「神戸」が国際都市として発展していくために、事業として取り組み、その活動に参加できたことはとてもいい経験になったと思います。
交流といっても歴史的な背景がいろいろと絡んでいるのだなあと思った。
判り易い発表でした。神戸市との姉妹都市や友好都市、親善都市を紹介され、いろいろな国と結んでいることが判り、1つ勉強をさせて頂きました。
これといって感じたことはなかった。
中国企業の様子がうまくまとまっており、楽しい発表でありました。特に大連での町並みの様子がよく判り、面白かった。
若い人なりに感じていると思った。
やはり中国は発展しているな、という印象。本当に一昔前の日本という状態であり、数年すると日本くらいに成長しそうだ。

2) 「全神労協・神鋼グループ海外企業視察団に参加して」
男性より女性の方がまじめで忍耐強く、手先も器用なため、作業員の半数以上が女性というKEMTの話が興味深かった。
訪問先工場について良くまとめてあり、理解しやすかった。
ハードなスケジュールで神鋼グループ企業数社を視察されていた。視察で得たものを今後の仕事に役立てたいという意気込みが感じられた。
ものをつくるのに必要な技術や機械化より人件費の安さで勝負している企業があるのがおもしろかった。
他の労組幹部の中で大変だったと思いますが報告に真面目な人柄が感じられました。
発展途上国である同じアジアの国についてなので、興味深く聞かせてもらいました。国土に対しての人口の割合、そして都心に人が集まるというのが日本と似ているが、大きな都市が日本より数少ないことで、町は人だらけというのが印象的でした。
神鋼グループの海外企業視察団に関しては社内報等で知る程度だったが、少し身近に感じられるようになりました。ただ、単なる会社めぐりだけの印象を受けたが、実際に移動などで大変だったのではないかと思います。
前回、赤松さんの話を聞いていたが、視点の違う話が聞けたのでよかった。
業務が忙しい中、よく作られていると思いましたが、ポイントがよく判りませんでした。
少ない時間の中で訪問された企業の事をよく調べられているのが感心しました。労働組合幹部の中の団体行動だったと思いますが、ご苦労様でした。
これといって感じることはなかった。
これから進出することが可能な国か調査することはとても重要なことで、特に環境整備に関しては、必要な国が多いはず。そこに入り込めるかどうかは別として、まずは調査が必要。地元の企業を視察されて、とても参考になったと思う。

3.ユニオンが行っている海外視察について、ご意見をお聞かせ下さい

他の国の状況を知ることは重要なので、良い試みだと思う。
海外へ行くことは、日本と違う文化に触れることができる貴重な体験が出来るもの。訪問先が同じような場所であっても、継続してもらいたい。
これからも今の考え方で行っていただきたい。
客観的な視点を持つことに繋がると思うので賛成です。
職場を離れ海外視察に行くことは貴重な体験であるので今後も継続して頂きたい。
個人の見聞を広めるという観点では非常によい経験になると思います。
それぞれの視察は目的が明確にされており、意義を勘案した場合、今後も継続すべきと考えます。ただ、報告では目的をもう少しクローズアップするようにすればもう少しメリハリがつくのではないでしょうか。
今回初めて聞かせてもらいましたが他国の社会情勢とかその国の問題点、行って、見て来られた方から話が聞けるのはすごく貴重なことだと思うし、続けていってほしい。
可能な限りたくさんの人に機会を与え、業務等で海外に行くことが少ない人材に世界を見るチャンスを与えて欲しいと思います。
交流会という意味ではすばらしい企画だと思います。1ヶ月ぐらい現地に滞在し、実際に働いてみたいと思いました。
海外に行くことは、見聞を広げることが出来るし、また毎日忙しく仕事を休む暇も無い者にはいい骨休みになる。本来の視察の目的とはまた別に、当事者が自分なりのしっかりとした目的意識で取り組めば、その当事者には、より一層プラスとすることも出来る。しかしこれは、あくまで個人に対してのプラスであり、それを会社や組合などの組織として、そのプラスが共有できなければ無意味であり、当事者もその視察が無意味であったと感じざるを得ないのではないかと思う。
これからも積極的に行っていければと思う。
何年か前の感想で、「何のためにしているのか判らない」とか、勝手なことを書きましたが、最近必要性を感じてきた。今後の人選は、出張の機会が少なく、社内の業務の人に行く機会を与えることがいいと思う。
外国を肌で感じることはよいことだと思います。井の中の蛙ではダメだと思います。外国に行くチャンスが無い人はどんどん行って貰うといいと思います。
海外視察には、積極的に参加すべきと考えます。更にユニオン委員、ブロック委員に視察に行かせるのは若い人の目で感じるところが多く、素晴らしい事だと思います。
コストを組合が負担するだけの価値があるかは少し疑問。
毎年同じような所に行っている気がするが、行く人が違うのでそれはそれで良いと思うのですが、マンネリにならないようにして欲しい。ただし、ユニオンを通して、若い人が外国に行くこと自体は賛成します。
「なぜ組合がそんなことをするの?」という考えを持つ人は沢山いると思う。他の会社のことは知らないけれど、組合がこういう教育の部分に力を入れているというのはいいことだと思う。世界に目を向けて仕事ができるひとり一人になるよう、これからも続けて欲しい。

4.最後に、最近職場で思うこと、感じること何でもお聞かせ下さい

統合を急ぎすぎたといろいろな場面で感じる。各種システム面で、とりあえず体裁を作ったことによる障害。また、仕事を進める上での社内手続きなど、あいまいなことが多すぎるし、手順も多すぎる。仕事をする上で非常に進めにくい状況になっている。
若い人が力をつけてきて、良くなってきているが、昔の常識が仕事でも私生活でも通用しなくなってきている。良いことなのか悪いことなのか。基本は、人、同僚、後工程に迷惑を掛けないことだと思う。
最近の若い人は、お金や休日をどう過ごすかというよりも、仕事の「レベルアップが第一」となっているような気がする。かなり真面目すぎ、少しゆとりがないように思う。
自分だけでなく周りも含め(特に忙しいとき)いかにモチベーションを高めるか維持するかが課題。
最近という訳ではありませんが、ひとり一人にかかる負荷が高く、現地工事では休日出勤が多くなる状況で体調管理が気になります。
新社名に慣れてきたが、雰囲気にはまだ慣れない。
皆さん忙しそうにしているが、偉いなと思います。自分は直ぐにサボりたくなるので頭があがりません。でも家庭を持っている人は、もっと早く家に帰って欲しいと思います。
当職場に関わらず、旧SP、KSLに壁を感じる(良くも悪くも)。
何か問題が生じると「どこのせい、誰の責任」といった部署間の壁を感じる。
現業部門の人が減り、各個人がやらなければ、となってよくなって来ている。でもまだ、事務と現場の人の話し合いが少なく、無駄な作業等がまだまだあると思うので、事務と現場の人がもっと一体になれば、もっと播磨はよくなると思う。
最近若い人の頑張りが目に付きますが、特に班長になられた方の成長は著しい。
まだ統合して4ヶ月ちょっとということもあり、完全に旧SPと旧KSLが溶け込めていない状態ではある。やわらかい発想の若者がまず団結してよい会社にしていきたい。