ドイツは環境先進国のイメージが強いと思いますが、ドイツでは1986年に成立した廃棄物回避・処理法に基づいてバイオマス資源化設備が急増しています。80年代はコンポスト化が中心で500ヶ所以上の設備が稼働しています。しかし、90年代に入ってメタン発酵が採用されるケースが増えてきました。理由は、メタン発酵は廃棄物を減量できるだけでなく、得られたメタンを発電して電気や熱として利用できるからです。発電した電気は電力会社が買取る義務があるので、売電費を収益として見込むことができます。残った廃棄物はコンポストにすることが多いようです。メタン発酵設備は10トン/日以上の比較的大きな設備だけでも50ヶ所以上が稼働中です。
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