みなさんこんにちは。本日は、多くの若いみなさんに参加していただき、本当にありがとうございます。(財)兵庫県勤労福祉協会の取り組みを理解してもらうと共に、この中央労働センターという施設を知ってもらい、利用してもらうことができ、非常に感謝しています。
この感謝の気持ちを、みなさんに伝えることで、今日の私の役目は終わりなのですが、せっかくの機会なので、今回の環境展という取り組みに対する私の思いを、少し話させてもらおうかと思います。
かなり前になりますが、娘に「団塊世代」の老後の厳しさを話したことがございます。娘の曰くには、「それはお金の話。私たちは、お父さんたちが生み出した環境問題で、私たちは生き続けられるかどうかがほんまに心配なこっちゃ」と言われたことがありました。
私たちが若かったころ、目の前にぶら下がった具体的な課題は「豊かになりたい」ということでした。それは、かなり成功しました。ここに参加されている若いみなさん方は、余り生活に困ったという体験をしたことがないのだろうと思います。逆に、若い世代の人々にとっては環境問題が、不安な気持ちを伴う、生き方の展望に関わる具体的な問題になっているのだと思いました。
こうした中、今回の環境展は二つのテーマを掲げています。一つは「創造と共生の舞台」。これは現在、兵庫県が取り組んでいるテーマです。もう一つは「仲間がひろがる環境展」。これは、今回の実行委員会が考えてくれたものです。この二つのテーマは互いに重なり合っています。これから創造すべきテーマとして環境がありますし、共生とは仲間が広がることです。
今回、参加してくれているみなさんは非常に若い世代であり、私たちの子どもの頃とは違った環境で生まれ育ってきています。そうした中で、解決すべき課題は変化してきています。やらないといけない取り組みはたくさんあり、行政としてもそれぞれの市町村が広範囲に協力していく必要があると思っています。
それぞれの市町村どうしのつながり、行政と住民とのつながり、企業やNPOとのつながりなど、仲間がひろがって、つながりが広がっていくことが大切だと感じています。そういう意味でこの「つながり」という言葉が、一番大切なキーワードだと思います。
「私はひとりではない」「誰かとつながっている、つながっていたい」と誰もが願っていると思います。今日のこのフォーラムが、情報交換の場となり、新しい広がりを作り、これまで取り組んできた活動に新しい展開が開けるきっかけとなり、自分と誰かのつながりを感じてもらうことができれば、大変嬉しく思います。
本日ご参加のみなさん方にとって、大いに交流の輪が広がり、多くの仲間とつながる時間となることを祈念し、主催者の挨拶に代えたいと思います。 |