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 会場内ではモンゴルの子どもたちが描いた絵画やモンゴルでも著名な写真家のガンゾリグ氏の写真などが展示されました。第2次図書贈呈団が2007年にモンゴル国オブス県マルチン郡を尋ねた際は、現地の体育館でユニオン会員や家族が描いた絵と神戸ファミリーイベントの潮干狩りの風景写真を展示しました。今回は、そのマルチンの小中学校の子どもたちが描いた絵が30点あまり展示され、会員やその家族たちがモンゴルの景色や馬の絵に見入りました。
  モンゴルの写真家ガンゾリグ氏の写真展は、モンゴルの豊かな自然や人びとの生活を細やかな視点で表現した数々の作品の中から40点あまりが展示されました。


モンゴルの子どもたちが描いた絵画を見る参加者

ユニオンの活動を紹介したパネル展示


会場には冷水さんを偲んでコーナーがつくられた

モンゴルの風景を写したガンゾリグ氏の写真

写真家 L.ガンゾリグ 氏
 1970年、モンゴルのホブド県に生まれ、1990年にフリーカメラマンとして写真活動をはじめました。1996年には二人の友人とモンゴル初のプロ写真集団「ガンマ」AGENTを設立し、モンゴル国内はもとより日本でも写真展を開催しています。写真集「モンゴル国の遺産文化」、「新100年のモンゴル」など。


 昼からの講演では、冷たい水プロジェクト実行委員会による「モンゴルの木〜母なる大自然のおはなし〜」の紙芝居が行われました。実行委員の一人、島崎さんの優しい語り口に合わせて、一枚一枚めくられる絵に、会場の子どもたちも見入っていました。話の内容は、モンゴルでも有名な童話作家のJ.ダシドンドク氏によるものです。


語り担当の島崎さん

語りに合わせて絵をかえるために待機する三枝さん

児童作家 J.ダシドンドグ 氏
 1941年生まれのモンゴルを代表する児童文学作家で詩人。1971年に「お父さんお母さんぼく」でモンゴル作家同盟賞を受賞。1997年にモンゴル児童文化基金を設立し、児童書の出版や草原の子どもたちのための移動図書館活動などに取り組んで、絵本作家の育成にも注力しています。


 プログラム最後は、モンゴルの伝統的な歌唱方法のホーミーと伝統楽器の馬頭琴、そしてモンゴルの長唄であるオルティンドーの演奏会が開催されました。ホーミーと馬頭琴は、日本でプロとして活躍しているバトスレンさん、オルティンドーは、京都出身の日本人の方でモンゴルに留学して学んだ伊藤麻衣子さんが、それぞれモンゴルの心の唄を熱唱しました。アンコールでは日本の曲を馬頭琴で演奏しました。

馬頭琴・ホーミー奏者 バトスレン 氏
 1981年にセレンゲ県に11人兄弟の8番目として生まれ、両親の仕事を手伝いながら高校を卒業。その後ウランバートル文化芸術大学で馬頭琴を学び、卒業後エルデネット歌劇団に所属しモンゴル・ロシア各地で演奏活動を行い2008年より来日し現在大阪を中心に演奏活動中です。
http://music.geocities.jp/batsuren_8177/

オルティンドー歌手 伊藤麻衣子 氏
 京都市に生まれ、1996年にモンゴル国立大学に留学。1997年には、モンゴル民謡の代表的な歌唱法のひとつである「オルティンドー」を学び始め、2002年にモンゴル国立文化芸術大学オルティンドー学科に入学。卒業後は、日本に帰国し、現在は、モンゴル国立オルティンドー協会日本支部代表を務め、日本各地で歌手活動を展開中です。
http://maiko.gozaru.jp/