アンケートのまとめ


問1. 環境プラントメーカーで働く私たちにとって、どのような「視点」をもって働くことが大切だと思いますか?
環境プラントメーカーで働いている一社員とし、さらに幅広い知識や視点が求められるのではないかと思います。世界各国で起こっている水不足や廃棄物越境汚染、最終処分場の不足問題など、地球規模で考えれば問題は多くあります。日頃の業務に励むことはもちろんですが、地球規模での問題についても思いを巡らせておく必要があると考えています。
環境プラントメーカーとして、事業活動を行っていくことが環境に対する貢献になっていくはずですが、求められている環境について背景をしっかり理解、分析していくことが、今まで以上に大切であり、新しいビジネスチャンスにも繋がってくるものと思います。
「地球を救う為にするべきことは?を追求する視点」が大切であると思います。
ただ、何かの用途に使う機器、プラントを造って納めているということではなく、何かこの地球に役立つことができないか、何か地球を元気にできないかを考えている会社でいなくてはならないと思います。
その上で環境問題が騒がれている中でその一つひとつの問題をどうソリューションしていくかを考えることが大事であると思います。
「行動に移すための三角とマル」は、仕事においての考え方にも非常に有用だと思う。やりたいこと、できることだけではなく、社会が求めていることを考える視点を持つことが重要だと感じた。例としてあげられていたように、発展途上国へ水処理装置を提供することを考えると、求められているのは日本のような高度処理ではなくその国々に必要な水質レベル、量、コスト等を考えた上で提供することが必要となる。
会社の中では、やりたいこととできることを中心に考えてしまうが、何が求められているかという視点を持つことを大切にしていきたい。
企業人として利益を確保し会社を繁栄させる事に日々努力する事は当然であるが、環境プラントメーカーで働いている者として、@環境への意識をさらに高める視点、A「見る・知る」を養い、「考働する」ための知見を増やすために努力する視点、B環境意識を横展開する視点が大切だと思います。
未来の世界を思い描くこと(ビジョン)が大切と思います。環境ソリューションで働く私たちが、未来のビジョンを持ち、希望を与えていけるような社員になれれば良いと思います。
革新的な技術開発も必要ですが、少しでも環境に良いプラントを作ること、地球に元々あるもの・自然を有効に利用した設備を作ることも必要だと思います。環境問題を知り、お金だけではなく、環境に貢献することが如何に必要かを考えて働くことが大切だと思います。さらにそれを客先問わずいろいろな人に理解してもらうことも必要だと思います。


まず、環境プラントメーカーで働いているという自負を持つこと。環境問題のプロとして、自分の仕事範囲のみならず、世間の動き、世界の動き、市場、環境関係の法律、新技術等に常にアンテナを張っておくこと。そしてその知識を経済的価値に結び付けられること。
また、日々の喧騒で忘れがちな自然に対する敬意を忘れないために1か月に1回、キャンプなどのアウトドアに繰り出したり、近所のゴミを自主的に拾ったりと自分自身の意識を高めることも必要だと思います。
数年先にどのような環境負荷がかかっているのか、気候がどう変わっているのかを想像して、今、何ができるのか、求められているのかという視点を持つことが大切であると思った。
直接個人が実行することができる社会貢献活動や環境活動は非常に小さいが、製品を通じて間接的に行うことができる社会貢献活動は大きい。
自分が売った製品が販売先でどのように環境に影響を与えるのかもしくは環境保護のために役立っているのかを将来の環境負荷や状況と合わせて考えることで、客先ニーズに応えるだけでなく、将来の環境をより改善できる製品を創造できるとともに、自分の環境意識を高めることができるのではないかと思う。
まず地球規模で何が起こっているのか、地域規模で何が起こっているのかという現状を知り、それらに対して何が求められているのかということを理解することが大切である。そして、そこからいきなり行動に移すのではなく、何でもいいから行動に移せるためのしくみ(会社、組合、地域)として何があるのか、何を利用できるのかを考え、そのしくみに賛同するための行動を実践し、それを継続的に活動することが大切と思う。
10年後、20年後、更に先の将来のことまで見据えた環境ソリューション企業との観点で今後の神鋼環境ソリューションのビジネスモデルを作り上げていく必要があると感じた。企業としては一定の収益を上げる必要も当然ながら考えつつ、地球規模の点で持続可能な社会構築に貢献できる製品の販売や活動を行っていくことが重要であり、その為には、今以上にもっともっと社会の声や要望していることを情報として吸い上げるべく積極的に異業種や社会全般の声などに耳を傾け、そのニーズを拾い上げていくことが大切だと思った。



問2. 講演の中で、最も印象に残ったことは何ですか?
特に心に残ったのは講演の最後に話をされた企業人として求められる「環境知性」4か条です。特に4つ目の「環境知識を経済的価値に結び付けられる」という内容は環境ソリューション企業で働く自分にとって、必要不可欠な考え方(センス)だと感じました。
営利目的の企業として利益を上げることはもちろんですが、「環境ソリューション」という付加価値をつけて利益を上げることができれば、CSRの観点でも社会貢献できるのではないかと思います。
『行動に移すための三角とマル』の話であった、社会が求めていることを理解し、その上で私たちのしたいこと、できることをするということが印象に残りました。
言われてみれば当たり前のことですが、したいこと・できることをやっているだけでは単なる押し付けやエゴになっている可能性も十分考えられます。
求められていることを自分たちなりに行動し、双方が満足し、充実することが、みんなが一緒になって活動していくのには大切なことだと感じました。
グローバリゼーションを考える中で、食糧問題は「8億人の移動の自由を守ろうとする自動車保有者と20億人の生きることを希望するものたちとの戦争である」という言葉に衝撃を受けた。少数派の8億人側に入る私たちに、この戦争を回避する手段があるのか……すごく難しい問いかけに感じました。
環境問題は、バックキャスティングでビジョンを描き、行動しなければならないということです。
「環境問題の本質的な原因は人間が持っている欲望にある。」
まさにその通りであると共感しました。世の中が便利になればなるほど環境は悪化していくように思います。現在、日本古来の生活が見直されているように、先進国の人がそういう生活をすれば地球環境は良くなるかもしれません、しかし、その生活に戻れないのは人々が現在の便利な生活に慣れてしまい、敢えて不便な生活をすることができないという人間の欲だと思います。今更過去のことを言っても仕方がありませんが、開発した当時、石炭の利用から温暖化が始まることは想定できなかったと思いますが、あらゆる可能性を考える、また、必要な知識を得ることが大事だなと思いました。
環境問題の本当の被害者は子孫であり、環境問題自体が50〜100年先の話ではなく、現代の問題であるという点が印象に残った。
講演の中であったいくつかの例を聞いて、@いま、何か対策を行い対応しなければ、将来劇的に環境が変化してからでは手遅れになるということ、A将来、自分の子どもたちに親のせいで環境が悪化したと文句を言われても反論できないということを感じた。
環境問題に取り組む姿勢として、『一人立つ精神』が大切であることが一番心に残っています。
たった一人かもしれないけど、その人が別の一人に環境問題を訴え、共感してもらえることで二人になり、その二人がさらに別の一人に共感してもらえることで四人になり……と倍増していくことができます。
組合員という仲間がその一人の力を何倍にもできるものだと思います。この組合が取り組んでいるように、一人ひとりの環境問題に対する意識を大切にして育てていく環境が必要であることを感じます。



問3. 講演を聞いて、何か挑戦しようと思ったことはありますか?
見て知り、知識を蓄える。そして同じ過ちを起こすことなく、それらの知識を応用できるようになりたいです。そのために、いろんな体験をしていこうと思いました。
また、何ができるかではなく、これをしたいから今こういう行動をするという考え方を頭の隅においてできるようになりたいです。そのために、普段の業務でもこのような考え方を適用した方が効率が良い場合も多々あると思いますので実践し、頭でも体でもそうできるよう努力しようと思いました。
今まで環境に関する講義を受け、毎回のように感じていることですが、まずは「知る」ことから始めたいと思います。ニュース新聞等、環境に関する事項は毎日、多くの情報が流れていると思います。今後はその情報を自分から積極的に取り込んでいきたいと思います。
また、講義の冒頭でもお話がありましたが、既に行動しないと間に合わないとありました。知ることに加え、「節電・省エネ家電の購入」等、微力だとは思わず、身近なことでできることをすぐに実行していきます。
「何においても無駄をなくすことを心掛けたい」
日本の年間の残飯量の多さにただただ唖然。自分の食べられる量とそれに必要な食糧の量を計算し、残飯をより少なくすることを心掛けると共に、普段の生活の中でも無駄がないかを探し色々な場面での「無駄」を減らす改善策を考え生活したい(例えば洗濯に使う水をお風呂の残り湯にする等)。
環境に関する知見をもっと養う必要があると思いました。本やTVにより知見を増やすとともに、環境活動への参加も行い、環境プラントメーカーで働く者として、「見る・知る・考働する」を率先していかなければならないと思いました。
なにか食べる時に、その食物の生産地はどこなのかだけでなく、この食物をつくるためにこれだけの水がつかわれている(バーチャルウォーター)という考え方をいつも嫌いな食べものを残す親戚の子どもに教えます。食意識の危機を身近なところから改革していきます。
今まで家族や周辺の知人等と環境問題や水の問題について話し合ったり考えたりすることがなかったが、積極的に話し考えるようにしていきたい。その結果として自分だけでなく周辺の人の意識まで変えられるようになれば良いと思った。