みなさん、こんにちは。
ただ今ご紹介いただきました小林です。大好きなモンゴル展の後援団体を代表して一言ご挨拶をさせていただきます。
モンゴルとの交流の始まりにつきましては、展示パネルにも紹介されていますが、今から17年前に発生した阪神淡路大震災がそのきっかけとなります。震災の直後、真っ先に海外から支援物資を届けてくれたのがモンゴルです。
地震から5日後の1月22日、当時の副首相が特別機を仕立てて毛布や手袋などの支援物資を満載し関西国際空港まで届けてくれました。兵庫県として大恩のある国であると思います。
その後、兵庫県議会議員で構成された調査団が震災支援に対するお礼を含めて訪問するなどの交流が始まりました。
モンゴルは国土の大半が草原でありますが、北部のロシアの国境沿いにわずかですが森林地帯があります。その森林地帯で大規模な火災が発生し、貴重な森林資源が焼失してしまいました。この山火事跡地での再植林に対しての支援要請がモンゴルからありました。
これが現在も続いている「兵庫・モンゴル森林再生プロジェクト」であります。
当初は環境省の委託基金、そして地球基金で開始しましたが、その後は神戸製鋼の環境基金そして兵庫県の緑化基金により実施されています。
ちょうどこのプロジェクトが始まった頃、確か1999年だったと思いますが、その当時、神鋼パンテツク労働組合(現在の神鋼環境ソリューション労働組合)の委員長をしていた関谷さんから組合が主催するセミナーに講師としてきてほしいという依頼がありました。
テーマは「地球温暖化」についてでしたが、当時、県の環境局長をしていた私は、講演の最後にこんなことを話しました。
「これからの労働組合は自分たちの処遇条件向上だけを目的に活動していては駄目ですよ。社会貢献活動に積極的に取り組むべきじゃないですか。」この提案に彼はすぐ反応し、モンゴルとの交流活動を始めました。
その後、彼は委員長を退任された後、「モンゴル森林再生プロジェクト」に直接関わりたいと言いだして、ひょうご環境創造協会に出向しプロジェクトの推進役として関わることになりました。
現在は会社に復帰され、モンゴルとの交流を受け継いだ後輩たちの指導役と、ご自身の趣味でもある音楽を通じた交流促進に取り組んでいます。阪神淡路大震災から始まったモンゴルとの交流活動は、私が生みの親でありますが、育ての親は関谷さんであり、神鋼環境ソリューションの若者たちだと思います。
モンゴルは昨年の東日本大震災に対しても国を挙げて支援を行ってくれています。12年間続いたモンゴルとの交流を、本日ご参集の皆さんの力によりぜひ様々な分野で継続発展させていただきたいと思います。
本日、資料をお配りしていますが、(財)ひょうご環境創造協会と私が理事長をしていますNPO法人環境創生研究フォーラムが中心となってモンゴル・エコツアーをこの夏に実施すべく準備をしています。
これは以前、(財)ひょうご環境創造協会が独自の企画として行っていたモンゴルツアーをリニューアルして再開するものですが、ぜひ皆さんにご参加いただき環境について学ぶとともに、モンゴルとの交流を深めていただければと思います。
最後になりますが、この「大好きなモンゴル展」が、皆さんのご協力により、兵庫県とモンゴルを結ぶ真の交流イベントとして継続していくことを祈念しご挨拶とさせていただきます。 |