兵庫県勤労福祉協会理事長の久保です。
今日は、特別イベント「もっとモンゴルが好きになる日曜日」のプログラムに、このように多くの皆さんにご参加いただきありがとうございます。主催者の一員として、心から歓迎し、感謝申しあげます。
このフォーラムの趣旨は、今日のプログラムの進行の中で実感していただくとして、私からは、二つのことをお話しさせていただいて、冒頭のご挨拶にしたいと思います。
一つは、二月いっぱい当館で行っている、「大好きなモンゴル展」と今日のフォーラムは、神鋼環境ソリューション労働組合の皆さんが主体となって展開してこられた、モンゴルとの交流事業をご紹介するものです。
特徴が三つあります。「阪神・淡路大震災に真っ先に支援をして下さったモンゴルに対して、労組の皆さんが、それをみんなの心で受け止められたことが始まりであること」、「このあと講演をいただくデムベレル博士から助言をいただき、大草原の中の小さなマルチン村を交流相手に選ばれたこと」、「交流の基礎を、村の子ども達への図書の贈呈に置かれ、食料や物資の提供ではなく、子ども達が育っていくことを選ばれたということ」です。
二つ目は、そこから私が感じることです。突飛な話になりますが、「こんなに長い教育期間を経ているのに、日本人はなんで英語がうまく話せないのだろう。」そういう話を聞きます。教育プログラムが会話上達向けになってないという説があります。教える先生自体があまり英語が話せないという説もあります。最後の説が「日本人は、英語が話せなくても国内でそこそこ良い収入が得られるから」というものです。
もう環境は変わっています。企業は国際展開をしないと良い仕事ができない。だとすると日本人も国際展開をしないと良い稼ぎができない。そういうシナリオが現実化しつつあります。
私たちの将来がグローバル化の中にあります。そういう時代を、神鋼環境ソリューション労組の皆さんは、先取りされています。しかも、若い人が育って行くことを交流の基礎に据えられています。素敵な音楽で始まったこのプログラムで、皆さんがそういうグローバル化の時代とマルチン村との交流という極めてローカルな実践とが、私たちの未来への架け橋になっていることを、感じ取っていただけたら幸いです。 |