当日、6月13日(日曜日)は、秋空を思わせる様な晴天に恵まれました。
参加者90名という記録的な大バスツアーとなり3台の大型バスを連ねて関西唯一の街道の要衝、篠山市街へ向かったのでした。無事到着後一行は4班に分かれて、歴史深訪・酒蔵の見学等これより散策の開始です。
復元された篠山大書院は、眼に眩しい庭の新緑と鼻をくすぐる桧の香りがとても爽やかでした。武家屋敷、青山歴史村等じっくり見ていると度々グループからはぐれそうになり旧友たちには迷惑も掛けました。徳川幕府が、関ヶ原合戦以後この地を拠点にして250余年の間、如何に西国に睨みをきかせていたかが窺い知ることが出来ました。
現在のサラリーマン社会と同様、ローテーションが行われたその藩主の中で、最も興味を覚えたのは、三代藩主、松平忠国です。家康の実子で、1620年着任し、「源氏物語」が大好きな、文人殿様で篠山の文芸発展に、尽力されたそうです。
1649年に五代明石藩主として転封。明石城に来られた殿様は、光源氏が明石入道の娘への通い路「蔦の細道」や「明石入道の碑」をつくり、「平忠度の塚」を修復し、歌碑を立て遺跡を造ったそうです。
「今もただ法のしるしに残る石の
苔にきざめる 名のみ朽せず」
次は、ほろ酔い城下蔵見学です。最初に皆を喜ばせたのは、神鋼フアウドラー(株)製の、酒タンクとの遭遇でした。又、驚いたことには、醸造の際、名曲を聞かせると銘酒が出来るとのことでした。モーツアルト、ベート−ベン、デカンショ節等、それぞれ美味で味が少しづつ違い楽しくなる「夢の酒」でした。
あれやこれやと、利き酒をさせて貰ってほろ酔い気分
“酒はのめのめ 茶釜で沸せ
お神酒あがらぬ神は無い”
でも、少々疲れました。帰路は、こんだ薬師温泉ぬくもりの里へ。
打たせ湯が有る露天風呂は最高でしたね。造りたての豆腐の味も、忘れられません。入浴客も大変多く名実共にこんだ温泉でした。
久しぶりに参加させて貰ったのですが、懐かしい方々と積もる話も出来、楽しい一日となりました。お世話して戴いた幹事の皆様、本当にご苦労さまでした。
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