元気な『アクティブシニア』に!
あいゆう会会長 井 上   正

 2005年の初頭にあたり皆々様のご健勝の段先ずもってお慶び申し上げます。
 また、平素は何かとあいゆう会の諸行事につきまして、ひとかたならぬご理解とご協力を賜っておりますことを厚く御礼申し上げます。
 当会も結成以来、今年で6年目を迎える事になり会員数も245名を上回りました。
 その間、「気軽に参加して実のある親睦」を合言葉に会員相互の「ふれあい」、「交流」を深める行事を開催しており、実際その参加者数も年々増えてきています。
 「あいゆう会で元気をもらいました」、「人とのふれあいが楽しみです」、「これからも参加し旧交を温めます」等々の感想に参加された方々の実感がこもっています。

 今世紀わが国は、世界でも類をみない超少子高齢化社会を迎えつつあり、国のある推計では2010年に65歳以上の人口は約2800万人に達するとのことです。
 私たちも、いまこそ心身ともに元気な「アクティブシニア」を先き取りするため、心と体の自己管理に一層努力して行こうではありませんか。
 そこで、今年も皆さんに参加して本当に良かったと言ってもらえる行事を催して行きますので、どうぞ皆さん誘い合ってご参加下さい。


 今年は周知の様にあの阪神・淡路大震災から10年目の年ですが、不屈の精神と行動力で神戸の街はかくも見事に再生しました。
 また、私たちの労働組合の前身が結成されて丁度50年に当たります。その間、いろいろな変遷を経て現在のSKS労働組合に至っている訳ですが、結成当初の精神は現にこのように存在し、それは永遠に引き継がれて行くことでしょう。


第5回バスツアー開催(6月13日)

 6月13日(日)、「第5回あいゆう会バスツアー」が開催されました。1999年の開催以降5回目となる今回は、過去最高となる90名の方が集い播磨ブロックのユニオン委員・ブロック委員・執行部と合わせ総勢100名の大バスツアーとなりました。台風一過晴天の下、大型バス3台に分乗して、緑溢れる篠山城下町の散策を行いました。
 篠山城跡地を中心に「篠山城大書院」、「篠山歴史美術館」、「青山歴史村」、「武家屋敷安間家資料館」、「丹波杜氏酒造記念館」と「ほろ酔い城下蔵」を見学しました。江戸時代から今日に至るまでの篠山藩の出来事や篠山の美術工芸品、丹波杜氏によるお酒造りの資料を鑑賞・見学しました。歴史村や武家屋敷では、その当時の建物がそのまま現存されており、質素な中にも知恵と工夫が凝らされた昔の風景を堪能しました。
 今回のツアーの目玉である「ほろ酔い城下蔵」では、当社納入の酒タンクを見学しました。見学した酒タンクは、既にその長い役目を終え引退したものでしたが、一番古いものでは当社発祥である神戸製鋼所琺瑯部の製作によるものから、あいゆう会のみなさんが在籍時に製作したものまで多数酒蔵に展示してあり、その闘いを終えた勇姿をみると何処からか「あの時はたくさん酒タンクを作ったなぁ」、「毎日忙しかったけど楽しかったなぁ」、「おっ!この呑口のグラスはまだ剥離してないぞ」という声が聞こえて来ました。そして、当社の酒タンクで造り込まれた美味しいお酒を試飲しながら、昔話を酒の肴に、心地良いホロ酔い気分を満喫されていました。
 市内見学後は、今年2月にオープンした「こんだ薬師温泉ぬくもりの湯」に移動し、施設見学の疲れを癒すと共に旧交を深めるゆっくりした一時を過ごしました。帰路の車中では渇いたのどを潤しながら、渋滞によるイライラや時間が過ぎることも忘れ、施設見学の出来事や昔話の話は尽きませんでした。そして、次回の行事での再会を誓うとともに「今回も楽しい企画をありがとう。また来年も頼むでぇ」と事務局には暖かいエールを頂き、盛況のうちに大バスツアーを終了することができました。


当社納入のグラスライニング製酒タンクの前で

歴史を感じる資料館で


総勢100人 大バスツアー!!


楽しい一日となりました
待本  努


左が待本さん、今も健在、酒タンク!!

 当日、6月13日(日曜日)は、秋空を思わせる様な晴天に恵まれました。
 参加者90名という記録的な大バスツアーとなり3台の大型バスを連ねて関西唯一の街道の要衝、篠山市街へ向かったのでした。無事到着後一行は4班に分かれて、歴史深訪・酒蔵の見学等これより散策の開始です。
 復元された篠山大書院は、眼に眩しい庭の新緑と鼻をくすぐる桧の香りがとても爽やかでした。武家屋敷、青山歴史村等じっくり見ていると度々グループからはぐれそうになり旧友たちには迷惑も掛けました。徳川幕府が、関ヶ原合戦以後この地を拠点にして250余年の間、如何に西国に睨みをきかせていたかが窺い知ることが出来ました。
 現在のサラリーマン社会と同様、ローテーションが行われたその藩主の中で、最も興味を覚えたのは、三代藩主、松平忠国です。家康の実子で、1620年着任し、「源氏物語」が大好きな、文人殿様で篠山の文芸発展に、尽力されたそうです。
 1649年に五代明石藩主として転封。明石城に来られた殿様は、光源氏が明石入道の娘への通い路「蔦の細道」や「明石入道の碑」をつくり、「平忠度の塚」を修復し、歌碑を立て遺跡を造ったそうです。

 「今もただ法のしるしに残る石の 
             苔にきざめる 名のみ朽せず」

 次は、ほろ酔い城下蔵見学です。最初に皆を喜ばせたのは、神鋼フアウドラー(株)製の、酒タンクとの遭遇でした。又、驚いたことには、醸造の際、名曲を聞かせると銘酒が出来るとのことでした。モーツアルト、ベート−ベン、デカンショ節等、それぞれ美味で味が少しづつ違い楽しくなる「夢の酒」でした。
 あれやこれやと、利き酒をさせて貰ってほろ酔い気分

 “酒はのめのめ 茶釜で沸せ 
             お神酒あがらぬ神は無い”

 でも、少々疲れました。帰路は、こんだ薬師温泉ぬくもりの里へ。
 打たせ湯が有る露天風呂は最高でしたね。造りたての豆腐の味も、忘れられません。入浴客も大変多く名実共にこんだ温泉でした。
 久しぶりに参加させて貰ったのですが、懐かしい方々と積もる話も出来、楽しい一日となりました。お世話して戴いた幹事の皆様、本当にご苦労さまでした。



後藤さんと楽しくツーショット


スッキリと身体がいやされました
芝田 博之


懐かしい顔ぶれに満足!!
(左手前が芝田さん)
 今年4月より新会員になり初めてのバスツアー。集合場所へ気分も軽く……懐かしい顔ぶれに「アッ!」と驚く。参加者90名、バス3台にまた驚き、どの先輩の顔もにこやかに崩れている模様。
 バスで一路丹波篠山市内駐車場へとすべり込み、4班に別れ市内散策。まず丹波杜氏酒造記念館へ酒造用具や工程。ほろ酔い城下蔵へ昭和34年神鋼フアウドラー時代のタンクが置いてあり懐かしく思いつつ昭和38年私の入社時のタンクも見かけた。
 年代版がついていないが、神戸製鋼所琺瑯部時代のタンクだとある先輩が言っておられ、きき酒をよばれ少しホロッとした足取りで大書院へ36畳敷きの虎の間など8室があり、桧の香りが漂う立派な書院だった。
 昼食は懐かしい話で盛り上がり次の見学、歴史美術館、武家屋敷安間家史料館、青山歴史村と篠山市内散策も予定コースが終わりバスへと少し足が痛かった。次の予定はメインの、こんだ薬師温泉ぬくもりの湯、今年2月頃オープンしたとのことで浴槽は岩造り。露天風呂も自然にうまく溶け込ませた作り方で気分がスッキリと身体がいやされた。
 参加した皆がみやげ物を片手に帰路のバスの中でビールを飲み、今日一日の思いを語りつつ三宮へ無事到着した。
 執行部のみなさん、各委員のみなさん、ご苦労様です。又宜しくお願いいたします。
ご安全に!!


苦労を共にした仲間と、気分がスッキリ!!




静かなアトリエで神経を集中し
版を彫る井上さん
 私の子供の頃は、誰でも小・中学校の図工や美術の時間に絵を描いていた。得意の子はもちろん、不得意な子も写生に出かけたりするのは、けっこう楽しかったのではないだろうか。
 ところがその後、美術系の学校に行く進路の人以外は絵を描く機会がなくなり、美術館で名作を鑑賞することがあっても自分が絵を描こうとは考えなかった。又、そんな時間の余裕もなかったり、絵を描くよりもっと楽しいことがいっぱいありました。
 そして卒業となり、就職、忙しかった仕事も退職し、雑用などが一段落すると、時間的な余裕が出来ました。ふと子供の頃の写生の楽しみを思い出し、息子の使い残しの画材を持って近くの公園に出かけ、風景水彩スケッチを始めることになりました。マイペースでできるので、テニスやゴルフのように無理をしない。それでいて絵になる風景を探して歩き回るから足腰が鍛えられます。
 水彩画の中でも特に風景スケッチには、このかけがえのない大自然をしっかり見つめて行く良さがあります。そうすると、時には絵を離れて、この自然の中に生かされている有難さをしみじみと感じ、人間というものの謙虚な生き方の必要性を痛感したりします。
 水彩スケッチはやればやるほど、面白くなっていきます。勿論もっとうまく描けないかと自らに叱咤し、苦痛もありますが、描いていけることはうれしい事です。
 描きあがった絵をそのまま保存するのはなぜか残念で、この絵を基にしてもっと楽しみの延長ができないかと模索した結果、多少の技法と根気がいりますが、木の持つ優しさ、温かさの中へ原画を描き彫刻刀で彫り込み、版の製作から高級和紙に色彩印刷を行い、楽しみが2倍3倍にふくらむ木版画を行っています。
 ピアノ弾きは指先を使うのでボケないといいますが、絵筆・彫刻刀を握る画家も80才90才で現役の第一線にいる方も多い。つまり水彩スケッチや版画を彫ることは健康にいいのではないでしょうか。
 では皆様水彩スケッチでお会いできる日を楽しみにしています。


ご自宅には数多くの作品が