1回目は、12年前の63歳のとき。このときは、他に抜けられない所要と人出が多い5月の連休を避けるため、3回に分けて結願。
2回目は、5年前の70歳のとき。1回目が区切り打ちであったため、通し打ちで巡拝しようと決行。
体調も良く天候にも恵まれて、実質35日間で結願、36日目に1番霊山寺に結願報告と御礼の参拝。
今回3回目は、76歳の誕生日に結願日を目標に設定。時間を掛けてゆっくり巡拝し、四国のみなさまの温かい心にもう一度触れて見たい。そして、何かを得ながら、目的が達成できれば、この上ない良い記念になるだろうと考えた。
年令と体力の衰えを考慮し、所要日数に余裕を持った計画でスタートした。最初はゆっくりゆっくり楽しみながら時間はいくらでもある・・・・と思っていたものの、身体と足がそのことをいつの間に忘れてしまっていたのか、お接待や自然の素晴らしさ、子供たちの大きな明るい声での挨拶に励まされて前に前に進んでいた。
途中、当初の日程計画より大幅な短縮になっていることに気付く。2日や3日ならどこかで調整しながら誕生日に合わせることもできたが、余りにも余裕(日程)が有り過ぎたのでそのまま続行することに決める。
無理のない、マイペースでの行動だったと思うが、結果的に38日間(前回より3日越えただけ)で結願。39日目に1番霊山寺にて無事結願の報告と御礼の参拝を済ませることができた。
その支えになったものは「四国に根付いているお接待の心」に接したことが大きい。いろんな人との出会いがあり、教えられ、お世話になり、励まされての結願であった様に思う。そして、一日も休むことなく、歩き通せた体力と精神力が残っていた自分を再発見する。健康の有り難さと長期間家を空けることができた環境に感謝し、達成感と充実感に酔い、これからも精進して行かなければと思いながら晴れ晴れとした気分で帰神する。
そして、どんなにゆっくりでも目標を持ち、前に進めば必ず目標に近づき、達成されることを確信する旅でもあった様に思う。 |